> 活用事例 > 仮想マシンのバックアップ取得の自動化

仮想マシンのバックアップ取得の自動化

「ESXiへコマンド実行はできるの?」とよく質問を頂きます。
POLESTAR Automationでは、ESXiのCLIコマンドが利用可能です。

ESXiのCLIコマンドを利用し、仮想マシンの”vdmk”等のバックアップを取得する自動化について説明します。

構成イメージ

図1 Expectスクリプト ルール点検設定

バックアップ手順

仮想マシンが起動中の場合、ロックされていてバックアップすることができません。
仮想マシンのスナップショットを取得することで、ロックが解除され、下記手順にてバックアップが出来るようになります。

1.仮想マシンのスナップショットを取得
2.仮想ディスクをバックアップ
3.取得したスナップショットを削除
4.仮想マシンのマシンファイルのバックアップ

バックアップ対象の仮想マシン

POLESTAR Automationには「入力コマンド実行」機能があり、即時にコマンド実行ができますので、実行結果を確認しながら検証できます。

ESXiホストへコマンドを投入して、仮想マシン一覧を取得し、バックアップ対象の仮想マシンとvmid等を確認します。(図1)

利用コマンド:getallvms

仮想マシン一覧の取得
仮想マシン一覧の取得
図1 仮想マシン一覧の取得

仮想マシンのスナップショットの取得

ESXiホストへコマンドを投入して、対象仮想マシンのスナップショットを取得します。(図2)

利用コマンド:snapshot.create, snapshot.get

スナップショットの取得
図3 スナップショットの取得

仮想マシンのvmdkをバックアップ

ESXiホストへコマンドを投入して、対象仮想マシンのvmdkをバックアップします。(図3)

利用コマンド:vmkfstools, ls

バックアップの作成
図3 バックアップの作成

スナップショットの削除

ESXiホストへコマンドを投入して、作成したスナップショットの削除します。(図4)

利用コマンド:snapshot.remove, snapshot.get

スナップショットの削除
図4 スナップショットの削除

仮想マシンのマシンファイルのバックアップ

ESXiホストへコマンドを投入して、対象仮想マシンのマシンファイルをバックアップします。(図5)

利用コマンド:find, cp, ls

マシンファイルのバックアップの作成
図5 マシンファイルのバックアップの作成

仮想マシンのバックアップ自動化

下記1~4の項目の単体処理の確認ができましたので、一つにまとめて「スクリプトジョブ」に設定し、スケジュールを登録します。(図6)

1.仮想マシンのスナップショットを取得
2.仮想ディスクをバックアップ
3.取得したスナップショットを削除
4.仮想マシンのマシンファイルのバックアップ

仮想マシンのバックアップ設定
図6 仮想マシンのバックアップ設定

実行結果

指定したディレクトリにバックアップ取得済

ディレクトリ内一覧
図7 ディレクトリ内一覧

ESXiホスト以外にゲストOSやネットワーク機器にもコマンド投入が可能です。運用業務の繰り返し定形作業をスクリプト化し、自動化することで作業効率が大幅に改善できます。
POLESTAR Automationには、「点検ジョブ」「監査ジョブ」「スクリプトジョブ」など最適化したジョブ作成のフレームワークが9種類あり、各場面で定形業務の自動化に活用できます。ジョブについての詳細は以下のページをご参考ください。

9種類のジョブについてジョブを組んで自動化を行う

カテゴリー別活用事例一覧へ