とっても簡単!点検ポリシーを設定してみる!
点検ポリシーの設定でWindowsサービスの点検を自動化
POLESTAR Automationには「点検」のフレームワークがあり、お客様自身で点検ポリシーを設定して、サーバーやネットワーク、スイッチ・ルーターに対して、点検を行うことできます。
「Windowsサービス」の点検を例として、点検ポリシーの設定方法についてご紹介します。
Windowsサービス点検の概要
Windowsでは、多くのプログラムが起動と同時に自動実行されるように、「サービス」と呼ばれる機能で構成されています。
企業ではセキュリティポリシーや運用管理上の理由から、勝手に実行されたくない「サービス」があり、その「サービス」を停止して、運用している企業は多いと思います。
定期的に不要なWindowsサービスが停止しているか?を1台1台確認して、レポート作成しているご担当者様も多く、この面倒な確認作業を自動化する点検の設定方法をご紹介します。
この「実行されたくないサービス」が正しく停止されているかどうかを、定期的に1台1台確認している担当者様も多くいらっしゃいます。
この面倒な確認作業を自動化するための点検ポリシーの設定方法をご紹介します。
点検シナリオ
停止が必要なWindowsサービスは下記とする
bthserv(Bluetooth デバイスの検出と関連付けするサービス)
MapsBroker(ダウンロードした地図にアプリケーションでアクセスするためのサービス)
lfsvc(システムの現在の位置を監視し、イベントが関連付けられた地理的位置を管理するサービス)
サービスのステータス情報を取得し、ステータスが“停止”になっているかを点検する
点検基準は下記とし、取得した情報に“Stopped”の文字列があるかどうかを点検する
遵守: サービス停止している場合 (“Stopped”の文字列がある場合)
違反: サービス起動している場合 (“Stopped”の文字列がない場合)
点検ポリシー(構成リスト)の設定
POLESTAR Automationでは、点検ポリシー(構成リスト)の設定機能があります。
パラメータやコマンドで取得した情報と指定したポリシー値に対して、条件式で点検ができます。
点検シナリオの内容に基づき設定
「bthserv」サービスの設定方法について説明します。
名称、グループ、OS等を入力(①)
コマンドを入力(②)
点検基準を入力(③)
図1 点検ポリシー(構成リスト)の設定
基本ポリシーを設定
当該サービスの情報を取得した文字列の中に「Stopped」が含んでいれば遵守となるように条件式を設定する。
データ型:Contents As String(文字列)を選択
取得したサービスの情報を文字列とする
条件式:contains(含む)を選択
ポリシー値:Stopped を入力
図2 基本ポリシーを設定
これで、「bthserv」の点検ポリシー(構成リスト)の設定は終了です。
他サービスの点検ポリシー(構成リスト)も同様の手順で設定を行います。
点検グループ/点検ジョブの設定
設定した下記の点検ポリシー(構成リスト)をグループ化します。
bthserv
MapsBroker
lfsvc
図3 点検グループ/点検ジョブの設定
対象Windowsサーバーを選択します。
図4 対象Windowsサーバーを選択
点検ジョブのスケジュールを設定します。
図5 点検ジョブのスケジュールを設定
これで、点検ジョブの設定は終了です。
毎日、02:30にこの点検ジョブを実行します。
点検ジョブの実行結果
選択したWindowsサーバー毎に、“遵守”、“違反”の点検結果を表示します。
図6 点検ジョブの実行結果
“WT0020”サーバーを展開すると、設定した点検ポリシーの点検結果を表示します。
図7 点検結果を表示
“lfsvc”サービスの点検の詳細表示を参照します。(④)
ステータスが、“Running”になっている為、このサービスは起動中であり“違反”の点検結果となります。
図8 “lfsvc”サービスの点検の詳細表示
“MapsBroker”サービスの点検の詳細表示を参照します。(⑤)
ステータスが、“Stopped”になっている為、このサービスは停止中であり“遵守”の点検結果となります。
図9 “MapsBroker”サービスの点検の詳細表示
このように、簡単にポリシー点検ができるユニークな点検のフレームワークをPOLESTAR Automationでは標準機能として装備してます。
お客様の運用ポリシーの点検にご活用ください。
又、すぐに点検が可能となる点検ポリシーをオプションでご用意しています。
点検ポリシーはOS毎に作成しており、システム・OS点検、脆弱性点検の2種類があります。以下のページでご紹介したいますのであわせてご参考ください。