ITインフラ運用の自動化で予防、範囲の特定と対策実行を迅速かつ効率的に
IPAのJVN(Japan Vulnerability Note)では、脆弱性対策情報が日々掲載されています。
サイバーセキュリティは社会的な問題にもなっており、脆弱性対策について確実な対応が求められます。
脆弱性対策には予防や対策で手間がかかるもの。そこで、作業の軽減や効率化を行えるのがITインフラ運用自動化ツールです。
人間のミスや遅延を排除し、迅速に対策を実行できます。
1.脆弱性問題への対応
脆弱性情報の収集から対策の実行まで事前に準備し、自社に該当する場合には早期の対応が必要となります。
1)脆弱性情報の収集
JVNなどセキュリティ情報のサイトやベンダーのウェブサイトなどから、毎日、脆弱性に関する最新情報を収集し、自社が利用しているシステムやソフトウェアに関連する脆弱性情報について確認します。
また、ベンダーのウェブサイトやセキュリティ情報提供機関から脆弱性を修正するためのパッチやアップデートが提供されているか、または対策方法が公開されているかを確認します。
2)脆弱性リスクの評価
収集した情報をもとに脆弱性の深刻さや影響度についてリスク評価し、対策の優先度をつけます。
すなわち、OSやアプリケーション、サーバーやネットワーク機器から、影響を及ぼすシステムやネットワークの対象範囲を把握し、ビジネスやユーザーへのインパクトを評価します。
3)緊急対応プランの策定
脆弱性を修正するためのパッチやアップデートの導入、ファイアウォールの設定変更や一時的なシステムの停止といった一時的な対策など、リスクと優先度にもとづく緊急対応プランを策定します。
4)対策の実施
緊急対応プランに基づく対策を実施します。パッチやアップデートの適用、システムの構成変更ユーザーへの通知などが含まれます。また、対策実施後もシステムやネットワークに異常がないかを確認します。
5)報告と予防施策の検討
対策の実施後、正常動作と副作用が無いことを確認し関係者に報告します。また、同様の脆弱性対策が想定される場合は、早期発見に向けた予防の施策やセキュリティポリシーの更新を行います。
これらの手順を実施することで、脆弱性問題に早期に対応し、セキュリティリスクを最小限に抑えることができます。
2.POLESTAR Automationの7つのサイバーセキュリティ対策
最新構成情報の収集に加え、一旦脆弱性の問題が発見されたら、その対応検討から実施報告まで、煩雑な作業を行わなければなりません。それを手作業で行うとなると時間もかかりますし、ミスオペの可能性もあります。
そこで効果を発揮するのがITインフラ運用自動化ツールです。
たとえば、POLESTAR Automationであれば、それぞれのプロセスにおいて可視化や作業の効率化が行える機能が備わっており、予防、範囲の特定、対策実行の効率化が可能です。
そして、一貫性のあるセキュリティレベルを維持し、人為的なミスや漏れを防ぎます。
1)脆弱性情報の収集 | |
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考慮点 | 自社が利用しているシステムやソフトウェアの事前把握が必要 |
POLESTARの活用 | ① システムやソフトウェア情報などの構成情報収集を日次で収集 ② 点検ジョブで該当するソフトウェアやバージョンをリアルタイムで存在チェックすることが可能 |
2)脆弱性リスクの評価 | |
考慮点 | サーバー、アプリケーション、ネットワーク等の構成と、重要度、影響度を確認 |
POLESTARの活用 | 構成情報の収集で、システム構成やアプリケーションの存在を把握(①) |
3)緊急対応プランの策定 | |
考慮点 | 必要リソースを考慮し、対策検討 スケジュール、考慮すべき事項を明確化 差し戻しなどの緊急時対応も考慮 |
POLESTARの活用 | ③ 複数のサーバーやネットワーク機器に対し、パッチの適用や設定変更をジョブのスケジュール化で対応 差し戻し作業もジョブ化で対応(Windowsアップデートジョブ、 ファイル配布ジョブ、 スクリプトジョブ、 ネットワーク・スクリプトジョブ) |
4)対策の実施 | |
考慮点 | 作業手順書の準備 ヒューマンエラーに対する対策 |
POLESTARの活用 | ④ すぐに実行できるものは「直接コマンド実行」機能でサーバーの設定を直接変更 ・ジョブ実行による自動化で、ヒューマンエラーの撲滅が可能(③) |
5)報告と予防施策の検討 | |
考慮点 | 対策からの知見から、セキュリティポリシーの更新や予防対策に反映 |
POLESTARの活用 | ⑤ ジョブ実行結果のレポーティング ・メールやSlack、Teams等による結果通知 ・報告書テンプレートによる作成 ⑥ 監査ジョブによる定期的な差分チェックで、システムに意図せぬ変更が加えられた場合の早期発見 ・既知の脆弱性設定を定期的に確認できる点検ジョブ。違反した場合は自動的に修正も可能(②) ⑦ 監視ツールで発見されたアラートに対してWebHook(API連携)でPOLESTARでのジョブ実行 |
POLESTAR Automationは多機能なだけでなく、すべての作業をGUIで行える「わかりやすさ」と「使いやすさ」が特徴です。属人化せず標準化しやすいので、「一人情シス」から「大規模DCでの運用管理」まで幅広く採用されており、システム運用管理のDX推進にも活用いただけます。
まずは、180日間利用できる評価版をダウンロードして、お試しください。