情シスの課題「繰り返し」「手間がかかる」を運用自動化で実現

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情シスの課題「繰り返し」「手間がかかる」を運用自動化で実現

情シスの課題「繰り返し」「手間がかかる」を運用自動化で実現

「繰り返し」で「手間のかかる」作業は情シス担当者の長年の課題ですが、POLESTAR AutomationPOLESTAR Automationに備わる機能を活用することによって、それらの労苦から解放されることができます。

構成管理や設定変更を始めとした、周期的に繰り返して実行する必要のある作業を運用自動化する必要性やメリット、またPOLESTARのユニークな機能についてご紹介します。

1.常に多忙な情シス部門

まず、多くの情シス部門が置かれている状況を振り返ってみましょう。図1が情シス部門の一般的な業務を棚卸ししたものです。業務は多岐に亘り、日々のタスクに追われ、情シス部門は常に多忙です。

情シス部門の業務
図1 情シス部門の業務

このような背景から、運用管理の仕組みの改善や見直しに取り組む余裕がほとんどないのが実情です。
また、人の異動などをきっかけに、その人にしかできない業務が突然見つかり、属人化ぶりに慌てふためいたりします。
さらに、突然発表されるソフトウェア・ハードウェア脆弱性の問題や、コロナのパンデミック対策などで業務が逼迫します。

情シス担当者は社内のライフラインを維持するという重要な業務を担いつつも、脆弱な業務環境に置かれているため、安定したITサービスの提供が課題となっています。

2.「繰り返し」で「手間のかかる」作業とは

情シス部門の業務において、システム運用作業中、毎日または毎週など周期的に繰り返して実行する必要のある作業は45%以上ある*と言われています。(*NKIA社調査結果)

また、作業に「手間がかかっていた」、本来「やりたくても手が回らなかった」という作業もあります。これらが具体的にどのようなものなのか、図2に代表的な例をまとめてみました。

2-1.構成情報/資産情報の管理

まず、「構成情報/資産情報の管理」ですが、「やりたくても手が回らなかった」系の作業です。
「どこに、何があるのか」「どんなバージョンなのか」にとどまらず、ロケーションやサポート情報など、ITインフラの「今」を把握したいというニーズです。

2-2.パッチの適用

「パッチ適用」は手間がかかる作業です。多くの運用担当者が苦労されているという話をよく伺います。Windowsアップデートや脆弱性対策のパッチ適用は時間がかかる作業ですし、夜間や休日に行うことが多く、限られた時間内に実行して終わらせる必要があります。対象となるサーバーが多いと、同じ作業の繰り返しになり、ヒューマンエラー発生の危険性もあります。

2-3.設定変更

「設定変更」は、パスワードの定期変更や脆弱性対策やDNS変更、そして、その反映状況の確認を行うところまでが必要となります。

「繰り返し」で「手間のかかる」作業の例
図2「繰り返し」で「手間のかかる」作業の例

これらの作業は、「繰り返し」で「手間のかかる」作業(GoogleのSREでは「トイル」と呼ばれます)であり、対象となるデバイスが増えるにつれ、人手による対応では限界があります。 そこで、運用自動化の出番となります。

3.先進ユーザーが運用自動化を進める理由

これまで自動化は「有ったほうがよい」が、「無くてもなんとかなる」という認識が多かったのですが、先進的な情シス、ユーザーの間では認識が変わってきました。先進ユーザーが運用自動化を進めた主な理由は次の3つです。

①セキュリティ対策

きっかけはクラウド移行、人手不足への対応、省力化対策などから始まっていますが、一番大きな論点はセキュリティ対策です。
自社のインフラを構成している要素を可視化して、最新情報をきちんと把握しておくべきであるという理解です。これは、脆弱性対策のみならずEOS/EOLへの対応もありますし、クラウドへの移行のための試算にも不可欠です。加えて、ライセンスのコンプライアンス違反対策という目的もありました。

➁人材対策

そして、人材対策です。DXの急速な進展などで、スキルのある人材を確保するのがとても難しい時代になってきました。このため、業務を標準化した上で、属人化を防止し、誰にでも行えるようにしたいということで、その手段として自動化がありました。

➂コスト対策

最後にコスト対策です。これまで手作業で行っていたものや、本来やらなければならなかったが手が付けられなかったことを、運用自動化することで効率化したいという要望がありました。

4. 短時間で自動化スクリプトジョブを作成するための目的別ウィザード

運用自動化を実現する上での運用担当者にとってのハードルは、自動化のためのスクリプトジョブを組まなければならないことです。
POLESTAR Automationではジョブを簡単に作成するための「目的別ウィザード」というものが用意されています。表1は自動化スクリプトジョブを作成するためのウィザードのリストです。

現在、9種類のウィザードがあり、スクリプト実行やパッチ適用、ファイル配布などのジョブを、マウス主体で簡単に作成できるようになっています。「遵守」と「違反」で表示する点検ジョブや、差分を表示する監査ジョブは、他のツールにはないユニークな機能です。

表1 自動化スクリプトジョブ作成ウィザード一覧

自動化スクリプトジョブ作成ウィザード一覧

図3は9種類のジョブ作成ウィザードの1つ、ファイル配布ジョブのウィザード画面です。対話形式で内容を順番に設定(主にマウス)していけば、自動的にジョブが作成できます。ファイル配布ジョブでは、ファイルの配布から、導入、再起動まで実行を自動化できます。

ウィザードによるジョブ作成の流れ(例:ファイル配布ジョブ)
図3 ウィザードによるジョブ作成の流れ(例:ファイル配布ジョブ)

このような機能を利用することで、「繰り返し」で「手間のかかる」構成情報の収集、パッチの適用、設定変更などの業務もすべて自動化することができます。

また、既に既存ユーザーからのご要望で作成した自動化ジョブが1,100種類を超えました。これらの自動化ジョブテンプレートを無料でご提供しており、有効利用していただくことができますので、自動化への対応も短時間で可能です。

5. 「繰り返し」で「手間のかかる」作業の自動化を短時間で実現

POLESTAR Automationは、このようなジョブ作成機能に加え、標準の構成情報収集機能やレポーティング機能を活用し、1,100種類以上もある自動化ジョブテンプレートを活用することで、図4に示すように「繰り返し」で「手間のかかる」作業の自動化を短時間で行うことができます。

また、1ノードあたり年間12,000円(税別。最低10ノードから10ノード単位、初年度は2年間の契約)でご利用いただけるため、小さく始めて大きく育てることも可能です。まずは、180日間利用可能な評価版をお試しください。自動化ジョブテンプレートも自由にダウンロードが可能です。

「繰り返し」で「手間のかかる」厄介な作業も自動化
図4 「繰り返し」で「手間のかかる」厄介な作業も自動化