運用管理サービスにPOLESTARを利用する

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運用管理サービスにPOLESTARを利用する

運用管理サービスにPOLESTARを利用する

展示会等でITインフラ運用自動化ツールPOLESTAR Automationをご説明していると、自社のお客様に提供している運用管理サービスに使えないかと相談を受けることがあります。わかりやすい操作画面で使い易そうだというのが、興味を持っていただけるポイントのようです。

現在は、「パッチの適用は行っていない(Linuxサーバーに多いようです)」、「行っていても人手で行っている」といった場合や、「オンサイトでの保守に時間がかかっている」といった悩みを持たれているサービス提供者が多いように感じています。

パッチの適用にとどまらず、障害対応や構成管理、設定変更、レポーティングなどの業務も効率化できたらというご要望もありました。もちろん、現在お客様からいただいている保守料金を簡単に値上げすることは難しいですから、付加価値を高めるか、現状の価格を維持しつつ業務の効率化を行う必要があります。

そのようなニーズにお応えできるのが、POLESTAR Automationです。POLESTARをお客様向けの運用管理サービスで利用される場合のメリットを、次の5つにまとめてみました。

  • 1台のPOLESTARで複数の顧客のインフラを管理する(テナント・ライクな機能)
  • エージェントレスでの運用
  • Zabbixとの連携が容易
  • 標準装備のレポーティングツール
  • リーズナブルな価格

1. 1台のPOLESTARで複数の顧客のインフラを管理する(テナント・ライクな機能)

複数のお客さまのシステムを1台のPOLESTARで管理するためには、緻密で厳格な利用権限の設定が必要です。
POLESTARでは、管理対象デバイス軸と機能の実行権限軸で権限設定(ロール)が細かく行えるようになっています。

図1に示すように、サーバーやネットワーク機器などの対象デバイスに、アクセス権限としてのロールを設定します。複数社のデバイスへのアクセス権があるロール、1社しかアクセスできないロールなど設定が可能です。また、図2に示すように、ロールに付与する機能利用権限とそのレベル(読み取り/書き込み/削除/実行)の設定が行えます。

管理対象デバイス軸

<図1> 管理対象デバイス軸

機能実行軸
は権限の設定を示す
<図2> 機能実行軸

実際に利用するためには、まず、対象となるデバイス(サーバー、ネットワーク機器)を静的グループまたはスマートグループの機能で組織毎や管理対象毎にグループ化します。
例えば図3のサーバーグループにおいて、「A社Linux」は顧客A社のLinuxサーバーのグループを示しています。

サーバーグループ
<図3> サーバーグループ

そして、この「A社Linux」グループへアクセス可能なロールを図4に示すようにグループプロパティ画面から選択できます。

デバイスグループへのロールの設定
<図4> デバイスグループへのロールの設定

各ロールにおける、読み取り/書き込み/削除/実行は、図5に示すように機能毎に細かく設定することができます。

機能権限の設定
<図5> 機能権限の設定

ロール設定で各デバイスグループへのアクセス権と機能利用権限を制限することで、複数の顧客システムへの厳格な権限設定が可能になります。
また、必要に応じて複数のグループに属するアプリケーションやOSへのパッチ適用、各種設定変更などを横串で実行することもできます。
なお、POLESTARで利用するDBは共通利用ですので、厳密な意味でのテナント(複数のお客様の管理)利用には向いていません。あくまでもテナント・ライクな利用であることをご理解ください。



2. エージェントレスでの運用

お客様への運用管理サービスとして利用する場合には、お客様が対象サーバーに管理用のエージェントを入れることを嫌がられる場合があります。理由は、何か不測の動作をするのではないかという不安と、CPUやメモリに対する影響への危惧が多いようです。

POLESTARの場合、エージェントのCPUやメモリに対する影響は検証結果から非常に少ないことが判ってはいますが、不安に思われるお客様はエージェントを入れないという選択肢を選ばれます。
POLESTARはエージェント利用とエージェントレスの両方をサポートしており、どちらにも対応可能です。

エージェントを利用したほうがデフォルトで収集できる構成情報が多い、ジョブが作りやすいというメリットもあるため、エージェントとエージェントレスの併用を望まれる方もいらっしゃいます。このような場合でも、POLESTARでは対応が可能です。エージェント利用とエージェントレスのノード毎の価格は同じですので、利用方法の違いで利用金額が変わることはありません。



3. Zabbixとの連携

POLESTARに興味を持っていただけるお客様の多くは、Zabbixを利用されていることが多いようです。ZabbixはOSSでありコスト的な負担も少なく、導入しやすいのがメリットです。POLESTARはZabbixとの相性がよく、Rest-APIを利用して連携が簡単にできるようになっています。

例えば、特例のプロセスが落ちたときに、Zabbixからのトリガーエラー情報に基づきPOLESTARの再起動ジョブを実行する、CPUの使用率が100%に張り付いたときに、必要なログを収集するジョブを実行するなど、お客様のシステム障害発生時に復旧時間の短縮につなげることができます。Zabbixでもスクリプトを作成して実行することが可能ですが、POLESTARは、ジョブを作成する機能が強力で、ウィザード画面で設定していけば簡単に作成していただけるのが特徴です。


Zabbixとの連携イメージ
<図6> Zabbixとの連携イメージ

株式会社ワイドテックはZabbix認定パートナーです

POLESTAR Automationを提供している株式会社ワイドテックは、Zabbix認定パートナーとしてZabbixとの連携ソリューションの直接提供など、お客様からのZabbixへのニーズに応えております。
Zabbixとの連携については、こちらのページもご参考ください:Zabbix連携


4. 標準のレポーティングツール

これまでのサービスに加えて、お客様への付加価値サービスを提供する手段として、標準装備のレポーティング機能があります。構成情報の一覧表を定期的に作成して報告したり、毎月のジョブの実行ログを作業レポートとして提出したりと、お客様の欲しい情報を簡単に報告書フォーマットで作成することができます。

POLESTARは報告書テンプレートが豊富ですし、必要に応じて報告書テンプレートのカスタマイズも可能です。(別売りの変更ツールを利用)定期的な報告日時や送付先を事前に登録しておけば、メールに添付してExcel、PDF、Wordの形式で送付することができます。



5. リーズナブルな価格

POLESTARは、サブスクリプション(年間利用料金)と、ライセンス(買取)の2つのオプションがあります。例えば、サーバー1ノードの年間利用料金は\12,000、ネットワーク機器は\5,640で、月換算ではサーバー\1,000、ネットワーク機器\564です(以上税別)。(※10ノード単位での販売)長期間利用される場合は、ライセンスのほうが有利になりますので、利用形態やお客様との契約内容に合わせて選んで頂くことが可能です。

このように、お客様への運用サービスに組み込んでいただきやすい価格になっています。

以上、お客様向けの運用サービスに、POLESTARを利用いただくことでのメリットをご説明しました。
作業効率の向上と付加価値サービスの提供にお役立てください。
以上