運用自動化導入の不安を解消 ~構成情報管理から始めて慣れ、カンを養う~

事例紹介 >

活用事例 >

運用自動化導入の不安を解消
~構成情報管理から始めて慣れ、カンを養う~

運用自動化導入の不安を解消
~構成情報管理から始めて慣れ、カンを養う~

業務の自動化への取り組みはそれなりに進んでいるものの、情シスやデータセンターの運用管理部門での運用自動化はまだまだこれから、という話をよく耳にします。
運用自動化は、近年情シス部門で取り組むべき対象として上位に挙げられるものの、本格的な導入に進んでいるケースは、まだ一握りです。
一昨年から続くコロナ感染拡大の影響はあるものの、運用自動化の導入が進んでいないのは、導入に向けての不安が小さくないことも要因と考えられます。

そこで、多くの運用管理者が不安と感じていることに対して、どのように考えていけばよいのか。実際に導入したユーザーの貴重なコメントから、その対処方法についてまとめてみました。
そして、運用自動化に対する不安をやわらげるためのマネージドサービス、「ITインフラ運用DX支援サービス」を最後にご紹介しています。

1.運用自動化への不安

運用自動化の導入に向け、まず問題となるのは「費用対効果」です。自動化ツールを導入してどれだけコストが下がるのか、人が減らせるのかです。現状の作業を自動化しても十分なコスト削減効果が見込めない可能性があり、社内の説得にも不安が募ります。

また、組織体制に起因する不安もあります。例えばインフラ管理部門とアプリケーション管理部門のように、自動化の対象が複数の部門にまたがる場合、その調整にも頭を悩ませることになるでしょう。

最も大きな不安は、自動化ジョブの設定ミスによるシステムダウンの発生可能性や、その後処理でしょう。基幹システムや業務システムへの影響を考えると、慎重にならざるを得ません。

運用自動化のためには、ShellやVBScript、Pythonなどのスクリプト言語を利用するため、そのための開発スキルやOS等の知識が必要になります。加えて、アクセス権限やファイアウォールの設定変更など、運用ポリシーの変更が必要になる場合があるため、事前の調整が必要になります。また、自動化は業務の標準化とも密接に絡み合ってきます。自動化の導入によって、業務プロセスの見直しも必要になってくるなど、考慮しなければいけないことが増えることも不安につながるでしょう。

このような不安に加え、参考になるような先進的な自動化事例やベストプラクティスが少ないというのも、不安要素の一つです。
運用自動化の導入には、このような不安要素を解消していかなければなりません。

2.運用管理部門へのプレッシャー

社会環境の変化にともない、図1に示すように運用管理担当者には、早急に取り組む必要のある問題が山積みになってきました。運用自動化の不安が解消されるまでの時間の猶予は、充分ではありません。

運用管理担当者が取り組まなければならない問題
出所:ワイドテック
<図1> 運用管理担当者が取り組まなければならない問題

サイバーセキュリティへの対策は、政府が強化している施策の一つで、重要インフラに関連する企業や自治体のトップを巻き込んでの対策を求めています。すなわち、施策の実行と報告というサイクルが増えるということを意味しており、作業量の増加につながる可能性があります。

人材確保の難しさは今に始まった問題ではありませんが、スキルのある技術者を獲得することは極度に難しくなってきました。属人化を避け、継続的で安定したシステム運用、サービスを提供し続けるための方策を考えなければなりません。

そして、コスト削減は継続的に求められるものですが、現状の体制を維持できるのも限界に近づいており、抜本的な対策を講じなければならなくなる期限も、間近に迫っています。

そこで、これらの問題に対する解決策の1つが運用自動化です。
現在、経済産業省主導のDX推進が、官庁や民間での指針となっています。これが追い風となり、各社の中期計画等にもDXが盛り込まれることで、運用自動化に理解を示す人が増えてきました。

3.運用自動化の導入に向けて

不安を払拭するために、何から始めていったらよいのか、何を準備しておかなければならないのか、これまで自動化を進めてきたユーザーから得られた貴重な意見を留意点として表1にまとめました。

まず、目的の設定です。運用自動化の目的を単なる効率化にしてしまうと、今よりどれくらいのコストが下がるのか?人が何人減るのか?という議論になりやすくなります。運用自動化は、効率化に加え、組織や業務の変革、サービスの向上を継続的に行っていくためのプラットフォームとして位置づけ、利用すべきです。

運用自動化は一足飛びに進めるのではなく、段階を踏んで進めていくことで、リスクを減らすことができます。「自動化に慣れ」、「自動化のカンがつかめる」ようにしていく。進め方の具体例を第4章でご説明します。

運用自動化ツールのジョブ・テンプレートを利用すれば、目的に合ったスクリプトをそのまま利用できるので、導入初期段階のスキル不足を補完することが可能になります。もちろん、その前に、「使いやすさ」や「わかりやすさ」に優れたツールを採用することが成功への近道です。

クリティカルな業務システムへ運用自動化を適用する場合には、周到な準備が必要です。検証機を準備し、ジョブの挙動や実行結果を事前に確認する必要があります。そして自動化ジョブの本番実行にあたっては、余裕のあるスケジュールを設定し、不慮の事態に備える必要があります。

<表1> 運用自動化を進める上での留意点(自動化ユーザーのコメントから)

カテゴリ 留意点
目的設定

1.運用自動化はDXである。単なる効率化ではなく、組織や体制、ビジネスモデルの変革と捉える。

2.自動化することが目的ではなく、導入後、自動化を継続的に進めていくことで効率化と標準化、サービスの向上を目指す。

3.運用自動化でのコスト削減効果は、現状との比較だけでなく、本来あるべき姿とも比較する。

組織

4.組織を横断してのツール導入には、組織間の軋轢がつきもの。強力な目的意識とリーダーシップが必要である。

スキル

5.自動化テンプレートを利用すれば、かなりの部分スキル補完が可能であるため、初期段階では上手に活用する。

準備

6.段階的に自動化を進めることで、「自動化のお作法」に慣れ、「自動化のカン」を養う。

7.クリティカルな自動化については事前検証を十分行い、本番タスク実行時には、復旧時間も考慮した余裕のある作業スケジュールを策定する

出所:ワイドテック

4.運用自動化は、構成情報の収集から始める

運用自動化のリスクは、スクリプトをデバイスに送り込むことで、何でもできてしまうということでしょう。システムダウン、誤動作、脆弱性の問題を引き起こす設定など、不安は尽きません。
スクリプト実行についての不安を解消するためには、まず、運用自動化で利用するスクリプトに慣れるところ始めるのが良いでしょう。そのためには、図2に示すような段階的な運用自動化が現実的です。

運用自動化への取り組みステップ
出所:ワイドテック
<図2> 運用自動化への取り組みステップ

まず、管理対象デバイスの構成情報を収集し可視化するところから始めます。何かを変更するのではなく、リスクの少ない「情報を収集する」スクリプトの実行から始めることで、自動化ジョブに慣れていきます。そして、スクリプト言語や構造だけでなく、OSとの会話やアクセス権などの基本的な事項を学びます。

次に、実際に変更を行うスクリプトの実行やパッチの適用に進みます。手作業だと夜間や休日の作業で、かつ繰り返し作業になりがちなので、この部分が最も手間がかかる作業(労苦=トイル)になりますが、運用自動化により最も効率化に寄与する作業になります。慣れてくれば、単純な変更やパッチの適応だけでなく、前後の処理も含めて自動化を行うようにしていきます。

最後の段階が障害対応の自動化です。 障害の出方を分析し、障害が発生した場合の運用手順などを定義してスクリプトを作成します。この作業は、それまでの知見を活かしての総合的な対応が必要になります。

5.運用自動化の導入

運用自動化を進めるためには、業務とサービスを変革するという目的意識の共有が最も重要です。そして、その上で組織を超えたリーダーシップ、継続的な変革へのコミットメントが求められます。

その上で、運用自動化を確実に実現するための運用自動化ツールが必要になります。
POLESTAR Automationは、構成情報の収集、変更管理、パッチ適用、レポーティング、API連携などの機能が含まれたオールインワン運用自動化ツールですので、運用自動化の3ステップをすべて1つのツールで実現します。
多くの作業をGUIベース(マウス操作)で行える、「使いやすさ」「わかりやすさ」を徹底的に磨き込んだ運用自動化ツールなので、属人化に陥らず誰でも利用できます。
様々なお客様から要望のあった自動化ニーズをもとに作成したジョブ・テンプレートも1,100種類を超え、無料で提供されるため、運用自動化導入初期段階でも様々な構成情報の収集が可能です。※標準機能でも100種類以上の情報を自動収集します。
また、管理対象ノードのみの課金でコストパフォーマンスも抜群です。

ITインフラ運用DX支援サービス

中堅中小企業で運用自動化にチャレンジしたいとお考えであれば、ZabbixとPOLESTAR Automationを自動化エンジンとした、弊社のITインフラ運用DX支援サービスをおすすめします。
このサービスは、お客様の管理対象サーバーやネットワーク機器の運用自動化をご支援するもので、初期段階の不安を解消するため、弊社がリモートで後方支援を行います。
このサービスは、最終的にはお客様自身だけで運用を行っていただくことを目指しているため、お客様主体の運用に向けた指導やアドバイスを行います。
不安が解消された段階では、運用自動化ツールも含めてすべてお客様に移管致します。

このように、運用自動化への不安を段階的に解消し、運用自動化に前向きに取り組むことで、効率化と運用サービスの変革につなげていくことができるでしょう。
運用自動化を短期間で実現したい、導入時のリスクを減らしたい、後方支援が必要という場合には、弊社のITインフラ運用DX支援サービスのご利用を、ぜひともご検討ください。


ITインフラ運用DX支援サービス
https://polestar.widetec.com/sales-partner/omdx

カテゴリー別 活用事例