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ローコードで作成、ファイル配布/収集ジョブ 上級者は前後の処理もラクラク自動化
ローコードで作成、ファイル配布/収集ジョブ
上級者は前後の処理もラクラク自動化
運用自動化ツールPOLESTAR Automationには、9種類の目的別ジョブ作成ウィザードがあり、必要事項を入力(ほとんどがマウス操作)していくと、簡単に自動化ジョブ* が作成できます。*作業を実行させるためのコマンドセット
特にファイル配布ジョブとファイル収集ジョブの2種類は、いわゆるローコードでの作成が可能で、コマンドを何ひとつ書くことなく、対象のサーバーと対象となるファイル、実行スケジュールをマウスで設定するだけで、ジョブが作れてしまうスグレものです。
とは言っても、単に「ファイルを配布するだけ」、「ファイルを収集するだけ」にとどまらず、前後に行う処理も含めてジョブが作成できないかという、上級者からのニーズがありました。
ファイル配布/収集ジョブではこのようなニーズを実現しています。
1.オプションで設定する前後処理
ファイル配布/収集前後で行う「特別な作業」を可能にするのが、ファイル配布/収集ジョブにおけるオプションメニューです。
「特別な作業」は、図1(ファイル配布ジョブのオプション画面)に示すように、スクリプトの記述により実施します。
ここでは、ファイル配布後に、不要になったフォルダを削除し、ファイアウォールの設定を行い、エージェントの起動を行わせています。
ファイル配布前にも、必要な設定情報をコピーする、圧縮ファイルを展開するといったような処理を行っています。このほか、アプリケーションを閉じる、ログにエラーが出ていないかを確認しておく、などのような作業も行え、ファイル配布/収集における一連の作業をひとまとめにして、ジョブとして作成できます。
例えば、サンプルジョブとして提供しているものには、表1に示すようなジョブがあります。これらのジョブには、既にオプション部分のスクリプトが書かれています。この内容を参考にすれば、お客様の環境に合わせた変更・カスタマイズや、新たなジョブの作成も容易です。
さらに、ファイル配布ジョブとスクリプトジョブを複数組み合わせて、バッチジョブで実行順序や条件を定義すれば、より複雑なジョブの実行が可能になります。
2.オプションで利用できるスクリプト言語
オプションで利用できるスクリプト言語は、計7種類です。
表2のように、WindowsとUNIX/Linuxとで異なります。
表2:オプションで利用できるスクリプト言語
OS | Windows | UNIX/Linux |
利用可能なスクリプト言語 | ・PowerShell ・Python ・VBScript ・Windows Batch |
・Expect ・Perl ・Python ・Shell |
3.オプションでの成功判断条件使用
オプション実行時に何らかのエラーが生じたため停止する場合の処理として、次のような判断基準が提供されています。
- Exit Codeが0の場合 (終了ステータスの表示)
- 結果メッセージでの成功判断 (ログ出力内容で判断)
このように、POLESTAR Automationは、ファイル配布/収集のジョブをローコードで非常に簡単に作成できることから、運用自動化の初心者でも利用できるだけでなく、前後処理のスクリプトまでも一括で実行したいという上級者向けのニーズにも応えており、幅広いユーザー層にご利用いただけるようになっています。
特に、サンプルジョブをうまく活用していただくと、初心者でも上級者レベルの作業が可能となります。
以上