ITインフラ運用自動化ツールPOLESTAR Automationのv.3.3をリリースしました。
主な新規機能と改善内容は以下の通りです。
1.新規機能
1.1 ネットワーク構成管理収集機能(オプション)
ネットワーク機器の管理において、コマンド実行後、手作業で構成情報を編集しなければならず、手間がかかる場合があります。この機能は、管理者が望む形で結果を収集及び管理するために開発された機能です。
ネットワーク機器に対してコマンドを実行した後、パーサーを適用し、必要な構成データだけを収集し、オブジェクト別に照会することができます。
Ciscoネットワーク機器用の構成データ収集用テンプレートもご提供可能です。
「ネットワークオブジェクト収集管理」画面ではネットワーク構成情報を収集し、「ネットワークオブジェクト照会」画面では「ネットワークオブジェクト収集管理」で収集された情報を基準として必要な項目のみ表示ができます。
ネットワークオブジェクト機能は、ネットワーク機器を対象とする点検ジョブ、監査ジョブでも活用できます。
監査ジョブでは、監査項目にネットワークオブジェクトを追加してジョブの実行を行います。
1.2 クラウド管理(オプション)
クラウド管理はAWS、AZURE、GCPで管理している各仮想サーバを一括で管理できる機能です。「Cloud Scanner」を実行することで、クラウド情報が収集できます。 また、AWS、AZURE、GCPのSSH情報を登録すると、自動的にエージェントレスとして管理サーバに登録されます。
2.主な改善内容
2.1 2段階認証改善
直接メールアドレスを入力して認証コードを転送する方式以外にユーザの基本情報に入力したメールアドレスに認証コードを転送する方式を追加しました。
2.2 REST APIにHotfix項目追加
登録されたデバイスのHotfix情報をURLで取得できるように項目を追加しました。
2.3 点検グループの自動対策実行追加
ネットワーク機器を対象とする点検グループに、ポリシー違反の際実行する自動対策実行を追加しました。(サーバ用は実装済み)
2.4 ビルトインプラグインの自動登録機能追加
POLESTARマネージャの最初のインストール過程で、12種のプラグインを自動登録する機能を追加しました。
No |
名称 |
説明 |
1 |
Cloud Scanner |
クラウドに接続して仮想サーバ情報を収集します。 |
2 |
Connection Checker |
デバイスの接続有無を確認します。 |
3 |
Dependency Scanner |
サーバ及びネットワークデバイス間の関連性情報をスキャンして記録します。スキャン結果は関連性情報表示画面に反映されます。 |
4 |
History data delete |
作業履歴データを設定内容にしたがって削除します。 |
5 |
JobResult Export Service |
実行ジョブの結果をTXT形式で保存します。 |
6 |
Live Object Persister |
主要ライブオブジェクトの現在値をDBの保存先に保存します。保存対象のライブオブジェクトは、システム環境設定に定義されます。保存されたライブオブジェクトは高速で照会可能となり、報告書の作成にも利用されます。 |
7 |
Operating System Scanner |
サーバ導入日、登録OS EOSオブジェクト、パッチテンプレートを通じてサーバのハードウェアエージングとOSの適合性情報を収集して保存します。 |
8 |
Score statistics plugin |
ダッシュボードの運用レベル(点検結果での遵守%)を計算して保存します。 |
9 |
Software Collector |
登録されているマスタソフトウェアのスクリプト情報を通じ、各サーバにインストールされたソフトウェア情報を収集します。結果はソフトウェア照会画面に反映されます。 |
10 |
Switch Port Scanner |
管理スイッチポート情報とポート別に接続されているデバイス情報を収集して保存します。 |
11 |
Update Device Property Service |
デバイスにライブ属性を持つプロパティの情報をデータベースの最新値として同期します。 |
12 |
Windows Update Analysis Service |
全Windowsサーバの更新情報を分析します。分析結果はWindows Updateのライブオブジェクトに反映されます。(Windowsアップデートジョブ利用時のオプション) |
2.5 TLS2.0以上利用、SHA2以上の暗号化アルゴリズム適用
POLESTARマネージャにSSL証明書を利用する場合、TLSバージョン(1.2以上)と暗号化アルゴリズムを設定するオプションを追加しました。