Windows 11正式版リリース! インストール&ちょっとしたTips

2021年10月19日

ワイドテック プロダクト企画のYです。

10月5日、Windows 11正式版がリリースされましたね。
ちょうどその日はテレワークで、自宅にいましたので、仕事の合間にデスクトップとノートPC、それぞれ1台ずつをWindows 11に更新してみました。オンラインでのアップグレードはあまりに呆気なく終わり、拍子抜けするほどでした。
Insider Previewの頃は、Windows 10が動く環境では大体普通にインストールできていたのですが、その時点から予告されていた通り、正式版では「TPM 2.0」が本当に存在している必要があり、あとインストール可能なCPUの世代についても、予告通りの制限が掛かっていました。
POLESTARチームで使用しているテスト用のマシンは2017年前後に購入したものがメインで、CPUの制限に微妙に引っ掛かっているものばかりなのですが。唯一、条件を満たすPCがあったので、自宅のPCにインストールした翌日、会社でもインストールしてみました。

POLESTARチーム唯一のWindows 11対応PCにインストールしたWindows 11
【POLESTARチーム唯一の対応PCにインストールしたWindows 11】

■Windows 11のTips(というほどでもないですが)

Windows 11のWindows 10に対する変更点というと、最も注目されていたのは、Androidスマホやタブレット用のアプリがそのまま動く機能だったと思われますが、既にあちこちで報じられている通りで、リリースと同時での提供は見送られました。
変更箇所としては、Skypeがなくなって個人用Microsoft Teamsが入ったとか、いろいろあるのですが、目立つのはウィンドウやアイコンなど、UIデザインの変更でしょう。

1) スタートボタンの位置を「左端」に

Windows 10からWindows 11にして、まず最初に戸惑うのは、スタートボタンとその右側にあるアイコンの配置が、タスクバーの「中央」に変わったことでしょう。
Windows 9xの時代から、多くの方はスタートボタンは左端にあるのが当たり前とお考えかと思います。
スタートボタンを左端に持っていくには、タスクバーを右クリックすると現れる「タスクバーの設定」(または「設定」のサブ項目「個人用設定」)から変更できます。
「タスクバーの動作」を選択し、「タスクバーの配置」を「中央揃え」から「左揃え」に変更するだけで、スタートボタンが瞬時に左端に移動します。

【中央から左端に移動したスタートボタン】

しかし、Windows 10のように、スタートボタンのあるタスクバーを画面の「上」「左」「右」に配置させることは、結構難しいです。実は上には持っていけるようですが、レジストリの変更を伴うので、ここでは取り上げません。

2) エクスプローラーでアイコン/ファイルの間隔を詰める

Windows 11ではエクスプローラー(ファイルエクスプローラー)のUIも大きく変更され、ました。テキストメニューがなくなり、アイコンの下にアイコンテキストが添えられていた太いツールバーは、アイコンだけになって、細くなりました。
反面、アイコンやファイル名の項目表示を「一覧」以下に設定すると、フォルダー内の項目の表示間隔が広くなっています。こちらの方が見やすい、という方も多いかもしれませんが、フォルダーウィンドウ内の情報量、つまり1つのウィンドウに表示されるファイルの数は確実に少なくなりますので、ファイルが多いフォルダーでは、スクロールの手間が増えることになります。
この間隔を詰め、Windows 10以前と同等にするには、ツールバー右端から2つ目の「表示」にある「コンパクトビュー」を選択し、チェックの付いた状態にします。

【フォルダーに表示されるファイル名とアイコンの間隔、広くて見やすい方と情報量の多い方。お好みでどうぞ】
3) Windows 10ライクなスタートメニューに戻したいが…

Insider Previewの頃のWindows 11では、レジストリ操作によってWindows 10時代のスタートメニューに戻すことが可能でしたが、バージョンが更新される過程で削除されてしまいました。
正式版Windows 11では、Windows 10と同じデザインのスタートメニューは提供されていません。なんと、プログラムごと削除されてしまったようです。
Windows 10ではなく、Windows 7以前のスタートメニューでよければ、まず「Windows Tweaker」でタスクバーを「Classic Taskbar」(Windows 10スタイル)に設定します。
しかし、前述の通りWindows 10スタイルのスタートメニューはなくなっていますので、スタートボタンを押しても反応しません。旧スタートメニューの代替として、「Open Shell」をインストールすれば、Windows 7風やXP風などのスタートメニューが使えるようになります。
これらはサードパーティ製のツールですので、積極的におすすめはしませんが、参考としてご紹介しておきます。

Windows 10ライクなタスクバー+Open Shell。Windows XPや7的なデザインのスタートメニューが利用可能
【Windows 10ライクなタスクバー+Open Shell。Windows XPや7的なデザインのスタートメニューが利用可能】

■どうしても非対応のPCにWindows 11を入れたい時は

Windows 10は、かなり古いPCでも動いていました。10年前、それまでのCPUとは一線を画する性能で一世を風靡したIntelの第2世代Coreプロセッサ(コードネームSandy Bridgeの方が通用しているでしょう)はもちろん、それ以前の第1世代Coreや、さらに古いCore2Duo、はては「ネットブック」と呼ばれた、Atomプロセッサ搭載のロースペックノートPCなどで常用しているという話も耳にしたものです。これらの中には、いわゆる「大型アップデート」の過程で切り捨てられたものもありました。
しかし、Windows 11のCPU対応条件は、予想以上に厳しいものでした。AMD会心のヒット作となった初代Ryzenや、まだ比較的新しいと思われていた第7世代(Skylake / Kaby Lake)も一部を除き対象外となりました。
これではあんまりだ、という声がMicrosoftに届いたのか、Windows 11正式版のリリース開始直後に、動作条件から外れた非対応PCでWindows 11をインストールする方法が紹介されました。Microsoftが紹介するオフィシャルな手順ですが、アップデートなどの保証の一切ない、自己責任での方法となります。
こちらも積極的にはおすすめしませんが、自宅に1台、Haswell(Intel 第4世代Core)のPCがあるので、試してみました。今のところ、普通に動いています。

【どうしても非対応のPCにWindows 11を入れたい時は】

■今年も「Japan IT Week 秋」に出展します!

と、いうわけで、今回はほぼWindows 11オンリーの記事になってしまいましたが、アリバイ的に、左端スタートメニュー環境でMicrosoft EdgeからアクセスしたPOLESTAR AutomationのWeb UIスクリーンショットを掲載しておきます。

【左端スタートメニュー環境でMicrosoft EdgeからアクセスしたPOLESTAR AutomationのWeb UIスクリーンショット】

なお、今年も10月27日(水)から3日間、千葉・幕張メッセで「第12回 Japan IT Week 秋」が開催されます。
昨年、コロナ禍の影響で全体の来場者数はかなり減っていたにも拘わらず、POLESTAR Automationブースに来場された方は予想を上回っていたということがありました。
本稿執筆時点では、弊社のある東京都内での新型コロナウイルス感染者数は2桁にまで減少しています。これから寒い時期を迎え、まだ油断はできないと思いますが、どうかお時間のある方は、POLESTARブース(小間番号28-56)にご来場いただければ幸いです。