全集中の呼吸! POLESTAR Automationで「運用業務まるごと自動化」

2021年1月5日

あけましておめでとうございます。
ワイドテック プロダクト企画のYです。

昨年12月(先月)に発表された「新語・流行語大賞」や「今年の漢字」などは、やはり新型コロナウイルスに関するものが多かったですね。漢字の方は、意外なところで「鬼」が来たりして…なんて思っていたのですが、大方の予想通り「密」でした。
「鬼」はもちろん、吾峠呼世晴さんの漫画「鬼滅の刃」からです。TV版アニメから映画化に至った「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の大ヒットと、年末ぎりぎりに発表された歴代映画興行記録の更新は、暗い話題の多かった2020年の、数少ない明るいニュースだったかもしれません。春の緊急事態宣言の頃は、全国の映画館も本当に苦しんでいたそうですが、いったん廃業を発表した近畿地方のある映画館が「鬼滅」のおかげで起死回生を遂げ、廃業を撤回したという話も聞きました。映画業界を襲ったコロナ禍という「鬼」を「滅」ぼし、文字通りの救世主となったのです。

■POLESTAR Automationってどこがよいの? 実はわかっていませんでした(苦笑)

2016年10月にPOLESTAR Automationを発表し、翌年から順次営業体制を構築して拡販に取り組んできましたが、当初は売っている側も、POLESTAR Automationがお客様サイドでどのようにITインフラ運用の自動化を実現するのか、漠然とはわかっていても実感の湧かない、手探り状態からのスタートでした。
それから営業活動や展示会への出展を重ねつつ、お客様へのヒアリング等を通じて、運用自動化へのさまざまなニーズの存在が、少しずつ理解できるようになりました。
ある時にはお客様からのリクエストで、またある時には脆弱性やJavaの有料化といった突発的なニーズに応える形で、POLESTAR Automationで対策や課題解決を図るためのジョブ開発と提供を進めてきました。
いつしかその合計数は500を超えていましたが、その大半はW君という若いエンジニアが自ら、時にはPOLESTAR Automationの生みの親であるNkia社の協力や支援も得ながら開発し、積み重ねてきたものです。日本におけるPOLESTAR Automationの歴史は、W君の成長物語でもあります。
市場投入した時点から最大の弱点にしてアキレス腱と認識していたFlash(Flex)によるUIも、2019年9月にHTML5でGUIを完全に刷新したV3のリリースにより、解決をみました。
しかし、営業やマーケティング活動を進める上で悩ましかったのが、POLESTAR Automationの市場でのポジショニング、ターゲティングでした。
というか、先にも書いた通りで最初は運用自動化という前提、リサーチ会社による推定市場規模などの情報だけをあてにして、あるはずのニーズに向けて闇雲に「新しい運用自動化製品」として売ってきたのですが、そんな状態で売り始めても説得力がなく、売れる先は限られていました。
競合製品にもどのようなものがあり、それぞれどんな特徴があって、強みや弱みがどこなのかも頭では理解していたのですが、それらと比べてPOLESTAR Automationはどこが良くて、どんな自動化ニーズに最適なのかも、実は最近までよくわかっていなかったことを、今ここに告白します。

■数ある運用自動化製品。その中から、POLESTAR Automationを選ぶべき理由

巷にいくつもあるIT運用自動化製品の中で、POLESTAR Automationを選ぶとしたら、どんな動機や理由が考えられるでしょうか。
初版リリースから4年を経た10月の「Japan IT Week 2020 秋」の頃になって、やっと気付きました。 それはPOLESTAR Automationが、「ITインフラ運用業務をまるごと自動化」できる数少ない、否、ひょっとしたら唯一の製品かもしれないことです。
POLESTAR AutomationのようなGUIではない、CLI(コマンドライン)環境だけでスクリプトやYAMLコードを利用して自動化を図る製品のユーザーに特に顕著な傾向として、IT的な言い回しでなく本来の意味に近い「ツール」、すなわち「道具」「工具」として、管理対象機器全体の設定変更やアップデートといった繰り返しの多いものや、ステップ数の多い環境のデプロイといった、特定の作業だけを自動化する目的で用いられるケースが多いようです。
このあたりは、展示会やコロナ禍以降のWeb商談を含む営業活動の場で、お客様へのヒアリングを通じてわかってきたことでもあるのですが、実は発売間もない2017年頃に作った「古典」ともいえる営業資料の中に、POLESTAR Automationの汎用性の高さを物語る表があったのを思い出しました。
青地の部分が、POLESTAR Automationによって自動化可能な作業です。

比率 運用業務の詳細
導入 新規インストール 9% ソフトウェアインストールと更新
維持管理 資産管理 2% ハードウェア/ソフトウェア資産登録、調査、廃棄、EOL管理
構成管理 5% OS、DB、ミドルウェア、アプリケーション
日常点検 8% システム状態の点検、分析作業
パッチ 10% OS、ソフトウェアへのパッチ適用(Windows Updateを含む)
セキュリティ管理 4% 脆弱性点検、アクセス管理・権限管理
変更 変更管理 19% ハードウェア、パラメータ、アカウント管理、アプリケーション、DBリソースの管理
障害 障害対応 10% 障害の影響、原因の調査と回復処置
モニタリング 20% 性能管理とシステム監視
レポート 調査とレポート 9% 現状インフラ情報の確認、技術的な検討
その他 テクニカルサポート 4% サポート対応、会議、電話対応
100%

【表】POLESTAR Automationで自動化できる運用管理業務のカテゴリー


これらの作業ひとつひとつは、CLIツールや他の運用管理ツールでも可能なものがほとんどです。 資産管理やモニタリング(監視)には、餅は餅屋でそれぞれ専用のツールがあり、テクニカルサポート(ヘルプデスク)は唯一人手でしか実施できない作業です。
しかし、こうした一連の作業を、全体を俯瞰するように単一のUI上で実現できるのは、グラフィカルなユーザーインターフェース(GUI)がベースで、カスタマイズ自在のダッシュボードを搭載するPOLESTAR Automationならではのアドバンテージです。
例えば、POLESTAR Automationならではの特徴に、サーバーやネットワーク機器の構成情報や設定、動作状況を一定の間隔(毎日、毎週、毎月)で確認し、結果をExcelファイルやPDF等の報告書フォーマットで出力できる「点検」機能や、差分を取得し変化を追跡できる「監査」機能があります。こうした点検や監査をCLIツールで行うことも不可能ではありませんが、「ログ」として吐き出される、作業結果の収集と整理には手間が掛かっているのではないでしょうか。
POLESTAR Automationでは、点検結果をGUI上で表示するだけでなく、あとから活用しやすいExcel形式での出力や、レポーティングエンジンを用いて整理・整形された報告書としての自動出力にも対応していますので、CLIツールで可能な自動化作業に加えて、その後の結果整理まで自動化、ないしは簡素化が可能です。
ジョブがちゃんと走っていたか、問題なく完走したかどうかの結果確認も、POLESTAR Automationなら点検・監査・スクリプトジョブといった各カテゴリーのジョブ結果をまとめて、あるいはカテゴリーごとに一目瞭然で確認可能ですし、エラーがあればエラーの内容も結果をクリックするだけで把握できます。
もちろん、CLI型の自動化ツールの役割として期待されている「ツール」的な作業や、特定の目的を達成するために、複数のジョブを組み合わせて行う比較的複雑なプロジェクト的自動化も、POLESTAR Automationなら500種類ものジョブテンプレートの応用や、新たなジョブ作成(ウィザード形式でも作れますし、弊社で作成をお手伝いすることも可能)を通じて、難なくこなせます。スケジュール外でとっさに必要となった構成情報収集に便利な「ライブオブジェクト照会」機能や、複数のジョブをまとめて実行できる「バッチジョブ」という機能もありますし、APIを使って他のツールと連携させることも可能です。

■2021年はPOLESTAR Automationで「運用業務まるごと自動化」を!

運用自動化のニーズを感じてから実現に至るまで、要件定義や方法論の追求からツールの選定、導入、そして実際に自動化を行うのに必要なジョブの設計・開発と、時間と手間がかかって途中で投げ出した、などというお話もお聞きしたことがあります。もちろんコストも考えなければなりませんが、たとえツールそのもののコストがフリーであっても、学習の手間やジョブ開発に要する時間などの稼働まで考えると、本当に「タダ」でできるわけではないでしょう。
結局はそうしたツールの操作に詳しい人に業務が偏り、属人化回避のための運用自動化が、新たな属人化を生んでしまった、という笑うに笑えない話も、複数のお客様からお聞きしました。
「自動化しよう!」と思い立ったら、まずはPOLESTAR Automationをご検討ください。難しいことは考えず、今行っている運用業務をまるごと、1つの運用プラットフォームに乗せて自動化できます。しかも、一度POLESTAR Automationによる自動化運用に切り替えてしまえば、あとは属人化することもなく運用を続けることができるはずです。
ITインフラの運用自動化をご検討中の皆様。新しい年はぜひとも、POLESTAR Automationに運用業務をまるごと任せてみませんか? 評価版、PoCプログラムなど、いろいろご用意しております。

…実は本コラム、「鬼滅」の興行新記録達成発表日となった昨年12月28日の正午ちょうどにサイトで公開すべく準備してあったのですが、年内最終営業日ということで他にやることもあって、年明けの本日掲載となってしまったものです。
「鬼滅」関連というと、公式ツイッターアカウントをはじめとする広報活動の「謙虚さ」も、とても印象的でした。他の作品ファンとの対立を煽ったり、「あと〇〇億!」とカウントダウンして過剰に盛り上げたりすることは一切なく、節目ごとに淡々と、来場特典や特殊上映追加などの情報、そして来場者へのお礼を、ひたすら丁寧な文体で謙虚に発信し続ける姿勢に感心していたものです。広報に携わる端くれとして、学ぶところも多かったです。
と、いうわけで、本年もPOLESTAR Automationをよろしくお願いします。