「ひとり」が好きなわけじゃないのよ…

2020年11月16日

ワイドテック プロダクト企画のYです。

新型コロナウイルス禍の中、久々の大型IT展示会として、10月28日から30日まで幕張メッセで「Japan IT Week 2020 秋」が開催され、弊社もPOLESTAR Automationを出展させていただきました。弊社ブースにご来場いただいた皆様に、この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。

■1年ぶりの大型IT展示会、果たしてその成果は…

今年の展示会は春以降、ITに限らずあらゆる分野で展示会の大半が開催中止、ないしは動画配信等を用いてオンラインでの開催となるなど、コロナ禍の影響を大いに受ける形となりました。8月から徐々にリアルの展示会も復活していますが、来場者数は前年の3割から5割未満程度のものが多く、しかもまだ出展企業の多くが出展を見合わせる状況の中で開催された今回のJapan IT Weekということで、弊社ブースへの来場者も、最大で昨年の半数程度だろうと見込んでいました。

それが、蓋を開けてみたら弊社ブースは前年の1割減にとどまり、予想外の結果となりました。展示会全体ではやはり昨年の半数未満の来場でしたので、手前味噌ながら健闘したといえるでしょう。


理由はいろいろ分析できますが、コロナ禍にあっても、否、コロナ禍だからこそ、運用自動化への根強いニーズがあるのだろうと考えています。

Japan IT Week 2020 秋

POLESTAR AutomationのV3.1へのバージョンアップとともに迎えた今回の展示会は、昨秋のJapan IT Weekでもご好評をいただいた監視ツール・ZabbixとのAPI連携に加え、新たにインシデント管理ツール・Redmineとの連携にも対応し、ZabbixがRedmineで起票したインシデントチケットを、POLESTAR Automationで自動対応してクローズするところまでのデモを披露させていただきました。

さらに、新機能のメール通知連携と、弊社独自開発のクラウド型緊急連絡サービス「急コール」との連携もご紹介しました。 急コールについては以前もご紹介していますが、「メールを送って電話をかける」というのが基本のサービスです。しかも、メールの内容を解析し、架電(電話の発信)の対象とするかどうかを判定するという機能があり、深刻度の高い、本当に必要なメールだけを抽出して電話をかけさせることが可能です。

監視をはじめとするITインフラ系での緊急連絡という本来想定していた用途以外にも、建設業、畜産業、不動産業といった、思いも付かなかったような業種でも導入事例が出てきているところなのですが、今回は本来の用途に近いところで、POLESTAR Automationの点検ジョブで特定のWindows Updateの適用有無を確認し、適用されていなければ新機能のメール通知でメールを急コールの受信アドレス宛に送信し、急コールがメールを受け取ると電話を発信する、というデモを実施していました。

■コロナ禍で改めてクローズアップされる「ひとり情シス」

さて、中島みゆき女史の名曲の1フレーズがタイトルの今回のコラムですが、展示会に来場されていた「ひとり情シス」の方とお話していて、この曲を思い出したからです。好きで率先してひとり情シスになられたという方は、少ないでしょうからね…
ここ数年、ITインフラ管理分野において深刻な課題となっている、ひとり情シス・ゼロ情シスについては、POLESTAR Automationを初めて展示会に出して以来、多くの来場者の皆様から悩みの声が寄せられています。時には悲鳴に近いお話もお聞きしていたものです。
特に、今年はコロナ禍発生とそれに伴う4月の「緊急事態宣言」という、過去に経験したことのない状況で、より厳しい条件での情報システム運用を迫られてきたことと思います。

従来のサーバーやネットワークの運用に加え、VPNやリモートコンピューティング、クライアント仮想化といった、テレワーク実施に不可欠な業務のリモート化対応という喫緊の課題が発生し、多くの社員が在宅勤務・テレワークとなる中で、情シス担当だけは事業所への通常出勤・長時間勤務を迫られるようなケースも多く、COVID-19以外の要因で体調を崩されていた方もいらしたそうです。
業務量、業務負荷の軽減には、運用自動化が役立ちます。

POLESTAR Automationの良いところは、具体的な課題に1つ1つ対応する単品のソリューションではなく、日常的な作業を含む情シス運用業務のフローをまるごと載せることが可能な、プラットフォーム型の運用自動化ツールであることだと思っています。
軽快でわかりやすいWeb UIを搭載し、運用業務を俯瞰的に把握しながら必要な作業をスピーディに実施できるPOLESTAR Automationは、ひとり情シス・ゼロ情シスの課題解決にも適していると自負しています。
VPNなどを通じて自宅等からPOLESTAR Automationの管理UIにアクセス可能にしておけば、テレワークでの運用業務実施にも役立つことでしょう。

■ひとり情シスの皆様、ぜひともご相談ください

POLESTAR Automationにひとり情シス運用に適したジョブを組み合わせて最適化したソリューションパッケージ「ひとり情シスパック」も、今回の展示会に合わせて提供を開始しています。価格面でも、年間予算の策定段階でガッツリと組み込んでの稟議プロセスを待つことなく、期中や期末の残予算でも導入可能なレベルを目指しています。
しかし、考えてみれば、日夜情シス業務に追われていて、POLESTAR Automationを必要とされている方は、展示会に来場される時間が取りづらかったのではないかと思います。

この春以降、弊社でも各プロダクト・サービスの商談は原則オンラインとし、ZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議ツールを使用して行わせていただいておりますが、POLESTAR Automationが自治体やひとり情シスの皆様の課題解決にどのように役立つのか、営業担当者からオンラインでご説明させていただきます。所要時間は1時間程度で十分ですので、ぜひともご調整の上、説明の機会をいただければと思います。お気軽にお申し付けください

さて、展示会終了から約2週間、これから寒い季節を迎えようとしている中、再びCOVID-19感染者の増加傾向が報告されるようになり、本稿の執筆中に、1日あたりの感染者数が過去最大になったというニュースも入ってきました。例年猛威を振るうインフルエンザの状況も、気になるところです。
衛生面をはじめとして、対策の徹底は欠かせませんが、無理をせず体力に負担を掛けることのないよう、業務負荷を調整することも大切だと思います。
コロナ禍に打ち勝つための運用のニューノーマル・POLESTAR Automationで、この冬を乗り切りましょう。