MySQLに対応、サブスクリプション方式を導入

2017年12月26日

ワイドテック プロダクト企画担当のYです。

ここに個人的な話を書くのは気がはばかられるのですが、実は10年ちょっと前から、いわゆる「自宅サーバー」を立てています。自宅で使用している可変IPのインターネット回線を経由し、外から自宅のLANに接続できるようにするためです。

自宅サーバーを立てる動機や利用方法はさまざまでしょう。おそらくはファイルサーバーが最も多いと思いますし、WordPressなどを使ってブログ用のサーバーを自宅に立てているというケースもあるようですが、自分の場合は、自宅にある動画ファイルを外で携帯電話などを使って見られるようにするのが最初の目的でした。この時の個人的な経験は、後の「GLORIAS-HD」という動画配信システムを開発する上で役に立ったと思っています。

■「LAMP」あるいは「LEMP」について

弊社もIT企業ですので、社内に一通りのネットワーク環境やサーバーがありますが、自分自身は情シス部門の社員ではなく、そういったシステムについてはアンタッチャブルな立場ですので、サーバーとかネットワークとかの勉強や実践は、会社のシステムではなく、もっぱら自宅サーバーと宅内LAN上で行うことになります。
最初の自宅サーバーからずっとWindows一筋でしたが、今年はひょんなことからシングルボードコンピュータ(”ラズパイ”の愛称で知られる「Raspberry Pi」が有名ですが、自分のは別のSBCです)を使い始め、初めてLinuxでサーバーを構築しました。
ところで、オープンソース主体でWebサーバーとその応用サービスの構築に用いられる、Linux(オペレーティングシステム)・Apache(Webサーバー)・MySQL(データベース)・PHP(プログラミング言語)の4点セットを「LAMP」と呼ぶそうです。
MはMySQLからフォーク(分岐)されたMariaDBを指していたり、PはPerlやPython、あるいはPHPを含めて全部入りの場合もあるようですし、最近ではWebサーバーにApacheではなくNGINX(エンジンエックス)を用いる「LEMP(EはNGINXの実際の読み方から”Engine”のE)」も増えてきているようです。
いずれにせよ、LAMPないしはLEMPはWebを使って何かを実現する上で、ほぼファーストチョイスになっている定番の手段といえます。POLESTAR Automationのお客様が管理されている対象サーバーにも、LAMPやLEMPが結構多いことと思います。

■MySQL対応とサブスクリプション方式で「導入しやすさ」を追求

と、ここまで長い前置きになってしまいましたが、先日発表した通り、POLESTAR Automationがようやく、LAMPないしはLEMPの「M」である「MySQL」への対応が完了し、弊社内で動いているテスト・評価用のPOLESTAR Automationも、MySQLを用いての再構築が完了したところです。
テンプレートやジョブの格納と実行を筆頭に、POLESTAR Automationにおいてデータベース(DB)は大変重要な役割を担っていますが、これまでは有料のDBMSを組み合わせていただく必要があり、コスト面などからオープンソースDBを使いたい、というご要望を導入検討中のたくさんのお客様よりいただいていました。
LAMP/LEMPはもちろん、Windowsベースのサーバー上でも、おそらくMySQL(派生のMariaDBを含む)は最も広く使われているオープンソースDBであることは確実でしょう。
さらに、ライセンス体系についても従来のライセンス買い取り型に加え、新たに1年単位更新(初回のみ2年間のご利用前提)のサブスクリプション(定期利用権)方式を用意しました。MySQL対応と合わせて、POLESTAR Automation導入へのハードルはグッと低くなったのではないかと思います。
新しい年の始まりには、ぜひともPOLESTAR Automationによる運用業務の自動化をご検討いただければ幸いです。

さて、前回のコラムで年末のあいさつっぽいことを書いてしまっていますが、今回が本当に2017年最後のPOLESTAR Automationコラムとなります。
この1年、POLESTAR Automationプロダクトサイトをご覧いただき、ありがとうございました。
そして、来年2018年も引き続き、POLESTAR Automationはさらなる進化を続けてまいります。ご期待ください。