Zabbix連携も、クラウド管理もPOLESTAR Automationで!

2019年11月21日

ワイドテックのYです。

気が付いたら、前回のコラムから2ヶ月も経っていました。その間にやっていたことは、POLESTAR Automation V3のリリースに向けてのさまざまな作業、10月に開催されたJapan IT Week秋(幕張メッセ)の準備、そして、とあるお客様のチャレンジングな案件対応でした。
いずれも一息付きましたので、久々に1本書かせていただきます。

■大好評! Japan IT Week 秋の「Zabbix連携」

10月23日から3日間、幕張メッセで開催された「Japan IT Week 2019 秋」。この秋の幕張でのイベントへの出展は3年連続3回目、今年は3日目の午前中に開催地の千葉県が記録的な豪雨に見舞われるなど天候の影響があったにもかかわらず、弊社ブースにご来場いただいたお客様の数は、おかげさまで過去最高を更新しました。
今回は9月に正式リリースさせていただいたPOLESTAR Automation V3の初の製品版出展ということもあり、エージェントレス対応と並ぶV3の新機能「API連携」、それもお客様から最も多くの要望を頂戴していた「Zabbix」との連携デモを、大々的にフィーチャーしました。
ブース内で一番目立つ場所で臨んだZabbixデモコーナーで実施していたのは、以下のようなデモでした。

  • 管理対象サーバー(Linux)で故意にCPU負荷を発生させ、Zabbixが検出した負荷アラートを受けてPOLESTAR Automationのジョブで管理対象サーバーを再起動
  • 管理対象サーバー(Linux)で故意にCPU負荷を発生させ、Zabbixが検出した負荷アラートを受けてPOLESTAR Automationのジョブで上位10個の高負荷プロセスを検出
  • 管理対象サーバー(Linux, Windows)でZabbixエージェントが停止した場合、POLESTAR AutomationのジョブによりZabbix Agentを再起動
  • 管理対象サーバー(Linux, Windows)へのZabbixエージェントの自動インストールとZabbixへのホスト登録(これだけはAPI連携は使用していません)
Japan IT Week 2019秋 POLESTAR Automationブース
Japan IT Week 2019秋 POLESTAR Automationブース
(あえてZabbix推しではない方のコーナーから撮影)

POLESTAR AutomationにAPI連携の実装が決まった頃からの念願だった、ZabbixとPOLESTAR Automationとの連携デモを初めて披露することができ、関係者一同、感慨ひとしおでした。
おそらく国内のシステム運用現場で監視(モニタリング)ツールとして最も使われているもののひとつであろう、Zabbixとの連携デモということで、デモコーナーは予想を上回る盛況となりました。Zabbixコーナーだけでは間に合わず、他のデモ機もZabbixのデモに回していたほどです。
負荷関連のデモでは、今回もまたRaspberry Piが活躍しました。下の写真でデモ用のノートPCの右横に置いてあるのが、ラズパイ(実はYの私物。最近新型の発売待ちのせいか品薄で、会社での購入を諦めました)と7インチディスプレイ(こちらは会社で購入したもの)です。ディスプレイを用意したのは、再起動デモのためです。

Zabbixデモコーナー
Zabbixデモコーナー

■クラウド運用自動化への挑戦

会場のラズパイやデモ用ノートPCは、当然、現地で借りたインターネット回線に、ルーターを介して接続されていました。
デモ用ノートPCで開いていたのはPOLESTAR Automationの管理サーバーでしたが、管理サーバーそのものは会場内ではなく、別の場所にありました。デモのために用意した臨時のZabbixサーバーはAWSに置いてあり、ラズパイ以外の管理対象サーバー(Zabbix用語ではZabbixホスト)も多くはAWSに置いていたのですが、1台だけは管理サーバーと同じ場所にありました。
つまりAWS、管理サーバーと管理対象サーバー1台、会場内のラズパイはそれぞれ別々のネットワーク上に存在していたわけですが、これらをVPNを介し、論理的に同一のLAN上で疎通させていました。 こうしたネットワーク的な構築はすべて自分ことYがやったのですが(Zabbixのデモ構築は別のエンジニアが担当しました)、以前ご紹介したように、趣味と実益を兼ねていろいろな種類のVPNを触った経験が、今回ちょっとだけ役に立ったのかな、と思います。

そんなわけで、今回はクラウド(AWS)とVPNのおかげで実現できたデモでもあったのですが、実は展示会に前後して「POLESTAR AutomationをAWSの管理に使いたい」という、弊社にとっても開発元にとっても初めての、とてもチャレンジングな案件が持ち込まれています。
展示会終了後からはその検証を行っていて、実は現在進行形でもあるのですが、今回の検証のために、それまで存在しか知らなかった「AWS CLI(コマンドライン・インターフェース)」なるものを、初めて実際に触ることになってしまいました。
AWSのインスタンスを立てたり、インスタンスタイプを変更したり、スケーリングしたり…という、これまでAWSのWebUIである「マネージメントコンソール」からしかできないと思っていた作業がコマンドラインからほぼ全部可能という、その柔軟性の高さに驚いているところであります。
AWSのCLIに感動してしまうなんて、「マウスひとつで日常の運用をこなせるGUI」がセールスポイントのPOLESTAR Automationのコンセプトとは、いささか矛盾した話のように聞こえてしまいそうですが、POLESTAR AutomationのGUIによるお手軽運用は、内部的にはコマンドラインのスクリプトである「ジョブ」によって実現されています。つまり、POLESTAR AutomationからはCLIで操作できることが前提です。
AWS CLIとPOLESTAR Automationを組み合わせることで、インスタンスの作成・起動からアプリケーションなどのデプロイ、その後運用フェーズに移行してからの管理までを、単一の業務フローとして自動化を図ることが可能となります。
日常の運用業務からAWSのようなクラウドインフラの操作まで、POLESTAR Automationという1種類のWebUI上で一気通貫で実現すること、それが「マウスひとつで日常の運用をこなせる」コンセプトなのです。

■おまけ: MacでPOLESTAR

ところで今回、POLESTAR Automation V3の管理用WebUIは、従来版のFlex(Adobe Flashに依存)から、HTML5ベースへと全面刷新されています。
実はPOLESTARチームとは別の全く関係ない仕事で、最近ちょくちょくMacを触る機会があるので、興味本位でApple謹製・macOS標準Webブラウザの「Safari」で、恐る恐るPOLESTAR Automation V3の画面を開いてみました。

macOS Catalina上のSafariで開いてみたPOLESTAR Automation V3
macOS Catalina上のSafariで開いてみたPOLESTAR Automation V3

現行最新版のmacOSである10.15 Catalinaでは、32ビットアプリケーションのサポートが廃止されたので、そもそもSafariで32ビットアプリであるFlashのWebページは見られませんでした。V3はCatalinaのSafariでも見られたので、ちょっと安心しているところです。
そういえば、macOSは公式UNIXでもありますよね。これまでmacOS用のエージェントは用意していませんでしたし今後も予定はありませんが、エージェントレスなら管理対象にできるかもしれませんね。いずれ試してみたいと思います(ただし、正式サポートするかどうかは、また別の話です)。