「Java有償化」対策にもPOLESTAR Automation!

2018年12月25日

ワイドテックのYです。

元号「平成」で迎える最後の年末まであと1週間。先日は3連休の方も多かったでしょうが、12月23日も来年からは平日です。いろいろと感慨深そうな年末がもうすぐです。
そして、年明け早々、IT業界を揺るがしかねないイベントが1月末に控えています。今回はそのお話から。

■Javaの有償化と、その対策は?

例年この時期になると、各分野の今年の重大ニュースランキングが盛んに発表されますが、IT分野のニュースで結構な上位に入っていそうなのが「Javaライセンスの有償化」ではなかったでしょうか。
実はPOLESTAR Automationも、管理サーバーのプログラムはJavaで構築されていて、動作にはJDKが欠かせないので、我々POLESTARチームにとっても他人事ではありません。

Sun Microsystems社により開発されたプログラミング言語Javaは、Oracle社によるSunの買収とともにOracleに権利が移って以降も、これまではずっと無償でライセンスされ、バグ修正や脆弱性対策等のアップデートも、基本的に無償で提供されてきました。Javaが普及したのは、OSプラットフォームに依存せずコードを共通化できることと、ライセンスフリーなことが理由であったのは言うまでもありません。

ところが、この3月にJava 10のリリースとともに、6ヶ月後に提供されるJava 11からのJavaライセンスの有償化が発表され、実際に9月には初のサポート有償化版としてJava 11が提供されました。「Javaショック」とも呼ぶべき一大事件、騒動となったのは、まだ記憶に新しいことでしょう。

今後Javaが利用されている多方面に影響を与えそうなJavaの有償化ですが、その影響が直近で顕在化することになるのは2019年1月31日、つまり来月の末日です。LTS(長期サポート)版として提供され、稼働数も最も多いと思われるJava 8の商用ユーザーに対するサポートが終了する日(個人向けは2020年末まで)です。2019年2月以降、商用Javaの脆弱性対応は無償ではできなくなるのです。
Java SEサブスクリプションの価格はこちらに出ていますが、デスクトップが999台未満で月300円/ユーザー、サーバーは99台未満で同3,000円/プロセッサとなっています。

なお、Oracle自身とコミュニティによるJavaのオープンソース実装としてOpenJDKがあり、近年は概ね商用Javaと同じペースでバージョンアップが行われています。ただし、Javaアプレットは商用Javaのものは使えない上、今後OpenJDKのLTSが提供されるかどうかも、本稿執筆時点でもまだ明確になっていません。LTSがなければ、サポート期間はバージョン更新から6ヶ月間が原則となります。
他に、Java 8では2023年まで、11では4年間のLTSを提供するとしているAdoptOpenJDKというプロジェクトもあります。今後もLTSが期待できるとしてJava有償化発表以降にわかに注目を集めていますが、OpenJDKのソースを基にしているとはいえOracleによるものではないので、検証が必要かもしれません。

■POLESTAR Automationで、サーバー数千台のJavaバージョンを一斉チェック!

で、Javaの話を年内最後に持ち出したのは、POLESTAR Automationから管理対象サーバーにインストールされている「Javaバージョンの一斉チェック」ができる自動化ジョブスクリプトの用意ができたからです。

実はPOLESTARの最大手のお客様から要望があり、POLESTARの開発元で作成して提供したものなのですが、そのお客様のサイトでは、このスクリプトを使ってあっという間に、管理対象サーバーにインストールされているJavaバージョンの何千台分ものリストが作成できたそうです。

POLESTAR Automationを使えば、Javaのバージョンチェックはもちろん、ファイル配布/インストール機能を用い、その後のバージョン更新まで自動化できます。
なお、今POLESTAR AutomationのローカルPoC(PoC on Cloudは除く)をお申し込みいただいた方には、このJavaバージョンチェックスクリプトも提供させていただきます。

■クラウド上のPOLESTAR AutomationをLANと繋いでみました

先日、「PoC on Cloud」を案内させていただきました。クラウド(AWS)上に構築したPOLESTAR Automationのデモ環境を、ご希望される皆様にお試しいただこうという趣旨ですが、PoC on Cloudに管理対象として登録されているのは、同じAWS上に構築したAmazon Linux 2とWindows Server 2012 R2のインスタンスです。
オンプレミスに構築したPOLESTAR Automationからクラウド上の管理対象サーバーを見に行くのは簡単なのですが、逆に管理サーバーをクラウドに置くとなると、ローカル側の管理対象サーバーと接続する手段が必要となります。

AWSとローカルのネットワーク環境を接続する手段はいくつかあるのですが、最も敷居の低そうなのはVPNを利用する方法かと思います。クラウドとLANのVPNによる接続手順についてはここでは省きますが、とりあえず本当に動くかどうかを検証しないとお勧めできないので、実際にPOLESTAR Automationが動いているAWSのインスタンスで試してみた次第です。 管理対象サーバーとしてテストに使用したのは、今回もRaspberry Piです。小回りが利く上に普通にLinuxサーバーとして使えますので、最近POLESTAR関連の社内テストに大活躍しています。

「Java有償化」対策にもPOLESTAR Automation! 図1
AWS上のPOLESTAR Automation管理画面から、オンプレミスにあるRaspberry Piが見えています
「Java有償化」対策にもPOLESTAR Automation! 図2
POLESTAR Automationの「入力コマンド実行」機能で3台のサーバーを対象に「ls -l」コマンドを実行してみたところ。上2つはAWS上のLinux

と、いうわけで、クラウドにお客様のPoCや実運用のためのPOLESTAR Automationを構築しても、普通にオンプレ側のサーバー運用管理に使えることが確認できました。

さて、2018年の本コラムは、これが最後になります。
今年1年もPOLESTAR Automation Webサイトをご覧いただき、ありがとうございました。
2019年には、先般ご案内したエージェントレスなど新機能の提供も控えていますし、運用管理業界にちょっとしたインパクトを与えそうな新展開も準備中です。どうか引き続きご愛顧いただきますよう、よろしくお願いします。