IT運用管理とIoT(モノのインターネット)
ワイドテック プロダクト企画担当のYです。
このところ、コラムでは展示会の話ばかり書いている気がしますが、今年もあと1回、来月の「Japan IT Week 2018 秋」にPOLESTAR Automationを出展いたします。詳細は9月中旬以降にご案内しますが、従来よりやや広いブースになり、今回初公開となる新製品も参考出品します。その新製品とは…
■IT運用管理からIoTへの展開
弊社の社内では、たくさんの新プロダクトや新ビジネスのプロジェクトが同時進行で動いています。具体的な製品のリリースを念頭に置いたプロジェクトもあれば、テーマごとに動いているものもあります。
ただ、テーマ別のプロジェクトは長い時間を掛けて取り組む自由研究や勉強会のようなところもあって、具体的にいつまでに、という段階になると、製品別プロジェクトに移行することになります。
もう数年にわたってテーマ別に取り組んでいるもののひとつに、近年注目を集めるIoT(Internet of Things、モノのインターネット)も含まれており、社内で志のあるメンバーからさまざまな情報が集められ、共有されています。個人的には非常に興味を持っていて、IoT関連の展示会やセミナーなどにも、たびたび顔を出させていただいています。
そうした弊社の事情を知ってか知らずか、POLESTAR Automationを開発しているNKIA社でも、IoT向けプロダクトの開発に取り組んでいます。
IoTという概念は非常に広範にわたっていて、いわゆるFA(工場自動化)から発展した製造業向けのIoTにはじまり、農林水産業、流通・物流分野などのサービス業、はてはコンシューマー向けのHA(ホームオートメーション)まで、既存の機器をコンピューター・ネットワークに接続すれば、それはIoTだ、ということができます。
IoTで利用されるデバイスは、遠隔操作可能なスイッチ類(ネットワーク用語のスイッチではなく、電源を入れたり切ったりする電気的なスイッチです)などもありますが、キーデバイスになるのは、やはりセンサー類でしょう。センサーをネットワークに接続し、環境データなどを取得して監視、分析することで、製造業なら製造機器類の自動制御や部品の耐用年数の予測、農業分野であれば水や肥料の適切な補給、流通業なら来客数・来客属性の予測とそれに応じた商品在庫のコントロールなど、さまざまな応用が可能です。
■新開発の「IoTソリューション」を初披露します
NKIAが開発しているのは、センサー類の監視・分析を中心としたIoTソリューションです。国内外で既に多くの企業が同様な製品に取り組んでいますが、NKIAは20年近い蓄積のあるIT運用監視や自動化に関する豊富なノウハウ、次世代のIT運用への適用に向けて取り組んできたAIやビッグデータ解析など、IT運用管理製品で培った経験と実績を集大成したIoT向け監視・分析ソリューションとして、差別化を図ろうとしているそうです。
このIoTソリューション、今回のJapan IT Week 秋が初披露となりますが、まだ販売開始日程が決まっているわけではないので、あくまで参考出品という形です。
弊社ブースのメインは今回もPOLESTAR Automationですし、POLESTAR Automationとは全く異なる市場に向けた製品が1つのブースに同居してしまうことになりますが、IoT導入・運用も兼任されている情シスの方のご来場や、製造管理部門などへのご紹介など、ぜひともご検討いただければと思います。
ところで「参考出品」といえば、2017年のInterop以来、弊社が出展する展示会では、これまでIT運用監視ソリューション「POLESTAR Monitoring」を、毎回参考出品してきました。
単なるサーバー・ネットワーク機器等の監視やアラート通知にとどまらず、機械学習AIによる障害予測機能を搭載した先進的な監視ソリューションとして、製品化にご期待いただいているお客様も多かったのですが、実は先日、POLESTAR Monitoringという名称の単体製品としては、リリースを見送ることに決定しました。
発売予定が固まっていなかったので、このサイトで詳細をご紹介することはありませんでしたが、展示会ご来場の方には製品化前提の展示であるとご案内してきたので、これまで楽しみにして来られた皆様方には、この場をお借りしてお詫びさせてください。
しかし、IT運用管理の最前線において、運用自動化とともに欠かせない存在である監視(モニタリング)については、何らかの形で提供させていただくつもりで、準備を進めています。時期が来たらご案内させていただきます。ご了承ください。
では、Japan IT Week 秋の正式なご案内をお楽しみに!