アプリケーションサーバー構築の自動化
POLESTAR Automationは、わかりやすいUIでサーバー構築を自動化する機能を提供しています。
サーバーの構築にあたって必要となるのが、ファイルを送り込むファイル配布ジョブ、スクリプトを実行するスクリプトジョブ、そして複数のジョブを実行させるためのバッチジョブです。
POLESTAR Automationは、それぞれのジョブを作成するためのウィザードがあり、その指示に従うことで簡単にジョブが作成できます。また、ジョブ化することで、設定したスケジュールに基づき、夜間の導入や、定期的な実行が可能になります。
ファイル配布ジョブを使うと、ファイルライブラリやサーバー上のファイルを直接選択して複数のサーバーに配布できます。配布前と配布後に登録したコマンドが実行でき、配布に関する事前/事後処理ができます。また、この機能を使い、配布前/後のコマンド実行結果が特定の値の場合にのみ、配布を実行することもできます。
スクリプトジョブを使うと、スクリプトを複数のサーバーに投入できます。対応するスクリプトは、shell/Windows batch/Dos Command/Powershell/perl/VBScript/Expect/Pythonの8種類です。
複数のジョブを複数のサーバーに実行するのがバッチジョブです。ユーザーが登録したすべてのジョブを、決められた順番、または一括で実行することができます。
それでは、POLESTAR Automationを使ってLinuxサーバーにApacheをインストールする流れをご紹介しましょう。手順は次のようになります。
下図はバッチジョブで6つのジョブが登録された状態です。上から順番にジョブが実行されます。
インストールする先のサーバーを、サーバーグループの中から選択します。
① pcreファイルをインストールする
新たに作成したディレクトリ先に、圧縮されたpcreファイルを配布するためのファイル配布ジョブです。配布後解凍しインストールを行います。
② Apacheの必要ファイルを送り込む
新たに作成したディレクトリ先に、 apr-1.6.3, apr-util-1.6.1, httpd-2.4.29のファイルを配布するためのファイル配布ジョブです。(※参考用であり最新バージョンではありません。)
配布後解凍等の処理を実施します。
③ Apacheをインストールする
パスを設定し、Apacche2.4.29をインストールするためのスクリプトジョブです。
④ ポートを変更する
スクリプトジョブで必要とされるポートを設定します。
⑤ ランレベルを設定する
スクリプトジョブでApacheのランレベルを設定し、起動可能な状態にします。
⑥ Apacheを起動させる
スクリプトジョブでパスを設定し、Apacheを起動します。
このようにして、一連の流れをバッチジョブとして実行させることができます。ミドルウェアやデータベースの導入や設定なども同様にして実行ができ、サーバー構築を自動化することができます。