設定変更の自動化
-POLESTARで自動化できること
設定変更の自動化-POLESTARで自動化できること
近年、セキュリティ強化の重要性が高まる中、サーバーやネットワーク機器において、パスワードや運用ポリシーの変更が求められる場面が増えています。
特に大規模環境では、数百台規模のデバイスに対して設定変更を行う必要があり、手作業による対応では以下のような課題が顕在化しています。
- 作業工数の増大と運用負荷の増加
- 入力ミスや設定漏れによるセキュリティリスク
- 変更作業の属人化による管理コストの増加
こうした課題に対し、POLESTAR Automationは、設定変更の一括適用を自動化することで、運用の効率化と品質向上を支援します。
GUIによる簡単な操作で、複数デバイスへの同時変更やスケジュール実行が可能となり、セキュリティポリシーの遵守と安定したシステム運用を実現します。
複数デバイスへの一括適用
POLESTAR Automationでは、数百台規模のサーバーやネットワーク機器に対して、設定変更を一括で適用することが可能です。GUI上で対象デバイスを選択し、共通の変更するジョブを指定するだけで、複数のデバイスに対して同時に処理が実行されます。
また、即時実行だけでなく、スケジュール実行にも対応しており、深夜帯やメンテナンス時間に合わせた変更作業も柔軟に設定できます。
ユーザー作成スクリプトの活用
POLESTAR Automationでは、ユーザーが作成したスクリプトを用いて、柔軟な設定変更処理を実行することが可能です。
| デバイス | 接続方式 | 対応言語 |
|---|---|---|
| Windowsデバイス | エージェント | PowerShell, VBScript, Windows batch,Python |
| エージェントレス(WMI接続) | VBScript, DOS Command | |
| Linuxデバイス | エージェント | Shell,Expect, Perl, Python |
| エージェントレス(SSH接続) | Shell,Expect, Perl, Python | |
| ネットワーク機器 | SSH/Telnet接続 | Expect |
(例)WindowsOSの “Administrator”のパスワード変更のスクリプト(PowerShell)
ジョブ管理とグループ化による柔軟な運用
POLESTAR Automationでは、設定済みのジョブを任意のグループに配置することができ、複数階層のグループ構成にも対応しています。これにより、システムや用途ごとにジョブを整理し、視認性と運用効率を高めることが可能です。
さらに、ジョブが共有されるため、特定の担当者に依存しない運用が実現できます。属人化を防ぎ、誰でも同じ手順で安全かつ確実に設定変更を行える環境を構築することで、運用の継続性と組織全体の管理品質を向上させます。
(例)パスワード変更ジョブのグルーピング
実行結果の記録と監査対応
設定変更のジョブ実行結果はPOLESTAR Automation上で確認・保存され、結果履歴やログとして活用可能。監査対応やトラブルシューティングにも有効です。
(例)WindowsOSの “Administrator” のパスワード変更のジョブ実行結果
活用例
POLESTAR Automationは、サーバーやネットワーク機器の設定変更や構成更新を自動化することで、セキュリティ対策と運用効率化を両立します。
ここでは、実際の運用現場で活用されている代表的なケースをご紹介します。
ローカル管理者パスワードの一括更新
Windowsサーバー、Linuxサーバー、ネットワーク機器などに設定されたローカル管理者アカウントのパスワードを、セキュリティポリシーに基づいて定期的に変更します。
POLESTAR Automationでは、対象デバイスを一括で選択し、共通または個別のパスワードを即時またはスケジュールで適用可能です。
これにより、手動作業による設定漏れやミスを防ぎ、全デバイスで統一されたセキュリティ管理を実現します。
また、作業履歴は自動的に記録され、監査対応にも活用できます。
SSH設定の一括更新
LinuxサーバーにおけるSSHのセキュリティ設定(rootログイン禁止、公開鍵認証の強制、アクセス制限など)を定期的に見直し、一括で適用します。
POLESTAR Automationを利用することで、複数サーバーの設定を一度に更新でき、設定のばらつきや人的ミスを防止。
さらに、夜間や休日などのメンテナンス時間に合わせてスケジュール実行することで、担当者の作業負荷を軽減し、安定した運用を実現します。
ACL設定・ポートセキュリティの一括更新
ネットワーク構成やアクセス権限の見直しに伴うACL設定を、一括で更新します。
POLESTAR Automationでは、複数のスイッチやルーターに対して同一の設定を短時間で配布・反映でき、セキュリティポリシーの統一と構成変更の迅速化を実現します。
さらに、ポートセキュリティやMACアドレスフィルタリングを導入している環境では、端末の入れ替えや部署異動に伴う登録・削除作業もスクリプト化して一括処理可能。
人的ミスを防ぎ、セキュリティレベルを常に最新の状態に維持できます。
Windowsファイアウォールポリシーの一括更新
Windowsサーバーに対して、ファイアウォールのルールセットを一括更新します。
新たな脅威や業務要件に応じたポリシー変更をPOLESTAR Automationで全サーバーに同時反映できるため、セキュリティレベルを均一に保ちつつ、運用効率を向上させます。
ジョブ結果はすべて履歴として保存され、設定変更の証跡管理やトラブルシューティングにも活用可能です。
定期メンテナンス・脆弱性対応の自動化
セキュリティアラートや脆弱性対応で求められる構成変更(例:SMBv1無効化、TLS設定変更など)も、POLESTAR Automationのジョブとして登録しておけば、全台へ迅速に反映可能です。
緊急対応が必要なケースでも、手動操作を介さず自動化されたジョブ実行でリスクを最小限に抑えます。
POLESTAR Automationは、これらの設定変更作業を「誰でも・安全に・再現性をもって」実行できる運用環境を提供します。
属人化を防ぎ、セキュリティ統制と効率的なシステム運用を両立する強力な基盤としてご活用いただけます。
