ファイル配布ジョブ

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サーバ構築やパッチ適用に利用するファイル配布ジョブ

ファイル配布ジョブは、ライブラリに登録済みのファイル(ファイルライブラリ)や管理対象サーバのファイル(ファイルライブオブジェクト)を、複数のサーバに配布・導入する場合に使用します。

ファイル配布ジョブでは、ファイル配布前およびファイル配布後に実行するコマンドをそれぞれ登録できます。それぞれのコマンドには[成功判断条件使用有無]の適用が選択できます。ファイル配布前のコマンドの[成功判断条件使用有無]にチェックを入れると成功/失敗によって配布可否の判断が可能です。

ファイル配布ジョブを利用することで、ジョブ実行の前/後に、配布前の中止と配布後の実行スクリプトを登録することで、作業の効率化を図ることができます。

たとえば、配布前にディレクトリを作成するスクリプトを登録したり、配布後に、圧縮したファイルを解凍したり、ソフトウェアをインストールするスクリプトを登録したりすることができます。

ファイル配布ジョブの作成

ファイル配布ジョブの作成は、次のステップで行います。

  • 基本情報:基本情報の設定
  • ライブラリ:ファイル配布のためのファイルをライブラリから選択
  • 対象デバイス:ジョブを実行するサーバーの選択
  • オプション:ファイル配布ジョブの実行前/後に動かすスクリプトを設定
  • スケジュール: 実行スケジュールの登録

図1に示すようにウィザードにしたがってジョブを作成します。

<図1> ファイル配布ジョブの生成ウィザード
<図1> ファイル配布ジョブの生成ウィザード
[基本情報]
  1. [名称]:ファイル配布ジョブ名を入力
  2. [説明]:ファイル配布ジョブの内容を入力
  3. [分類]:ファイル配布ジョブの分類を指定
  4. [エージェントレス]:エージェントレスを利用する場合に選択可能なオプション。チェックを入れると対象デバイス設定ステップでエージェントレスとして登録されたデバイスに対してのみ設定可能
  5. [OS]:ファイル配布ジョブを適用するOSを設定。OSの種別により、対象サーバが限定
  6. [ファイル重複時のアクション]:基本情報の保存パスに配布ファイルが存在する場合、上書きをするかスキップするかを選択可能
  7. [配布パス]:ファイル配布パスを絶対パスで入力。対象デバイスにパスが存在しない場合、フォルダが自動で生成される。
  8. [ジョブスレッド]:ファイル配布ジョブを実行する際に同時に配布するファイルの数を指定。ジョブスレッドを50で入力すると、50個のファイルを同時並行で対象サーバに配布
[ライブラリ]

ファイル配布ジョブを実行するためのライブラリを選択する。図2にライブラリからのファイル選択画面を示す。

<図2> ファイル配布ジョブ生成-ライブラリ
<図2> ファイル配布ジョブ生成-ライブラリ
[対象デバイス]

ファイル配布ジョブを実行する対象サーバを設定する。 基本情報ステップで[エージェントレス]オプションにチェックを入れた場合は、エージェントレスツリーが表示され、チェックを入れなかった場合には点検ジョブのOSの種別にしたがって、選択可能なサーバのみ表示する。図3に対象デバイスの設定画面を示す。

<図3> ファイル配布ジョブ生成-対象デバイス
<図3> ファイル配布ジョブ生成-対象デバイス
[オプション]

ファイル配布ジョブの実行前/後のコマンドを設定する。

ファイル配布ジョブ前/後に実行するスクリプトの種類を選択してスクリプトを実行することができる。スクリプト「exit code」値が「0」、またはスクリプト結果メッセージに特定の内容が含まれる/含まれない場合を選択することで、スクリプト実行の成功/失敗を判断することができる。図4にジョブ前/後に実行するスクリプトを設定する画面を示す。

<図4> ファイル配布ジョブ生成-オプション
<図4> ファイル配布ジョブ生成-オプション
[スケジュール]

ファイル配布ジョブの実行スケジュールを設定する。スケジュールを設定することで、定期的なジョブも実行できる。1つのジョブに複数のスケジュールを追加することもでき、柔軟なスケジュールの設定が可能である。図5にスケジュールの設定画面を示す。

<図5> ファイル配布ジョブ生成-スケジュール
<図5> ファイル配布ジョブ生成-スケジュール

ウィザードの残りの画面であるプロパティは、デフォルトの設定変更(例えばタイムアウト値の変更など)が必要なときに、ロールは作成したジョブの実行権限を制御する場合に設定するが、「次に」で飛ばしてもジョブの作成は可能である。

ファイル配布ジョブの実行

ジョブを実行するには、スケジュールで実行する方法と、手動で実行する方法がある。手動の場合、ジョブ一覧で実行したいジョブにチェックを入れて[実行]をクリックするか、各ジョブの詳細画面での[実行]ボタンをクリックするか、またジョブツリーのコンテキストメニューの[実行]クリックすることで、すぐにジョブを実行することができる。図6にWindowsアップデートのパッチを適用した場合の実行結果を示す。

<図6> ファイル配布ジョブ生成-実行結果
<図6> ファイル配布ジョブ生成-実行結果

このように、ウィザードにしたがって必要事項を入力すれば、簡単にファイル配布ジョブが作成できる。