ネットワーク機器の大規模運用自動化事例

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導入事例5 ネットワーク機器大規模運用自動化事例

構成画面例

ネットワークスクリプトジョブ(ACL変更)画面
運用台数 3,700台(ネットワーク機器)
導入背景 脆弱性対策の強化
PCIDSSへの対応
変更・管理作業の生産性向上
導入前の課題 数千台のネットワーク機器の変更・管理作業を
限られた時間内で完結させるため、作業の効率化が急務
ネットワーク機器OSの品質問題多発と頻繁なアップデート対応
パスワード変更インターバルの短縮要求
要求内容 複雑性を確保したパスワード変更自動化
ネットワーク機器(スイッチ・ルーター)OS更新の自動化
ACL(アクセス制御リスト)の変更自動化
構成リストの自動作成
主要機能 ネットワークスクリプトジョブ(ウィザードでの設定)
バッチジョブ(複数のジョブを連結するジョブ)
構成リスト作成用報告書テンプレート
パスワード生成・変更用アドオンツール
導入効果

  • 任意の強度のパスワードを自動生成し、複数の対象ネットワーク機器に自動的に投入できることで、作業時間を短縮でき、短いインターバルでの変更が可能になった
  • 時間と手間がかかるOS(ファームウェア)のアップデートを並列で実行できることで、作業の効率化を実現
  • 最新の構成情報リストを短時間で自動作成可能になり、作成作業工数を削減
  • 自動化によりヒューマンエラーを無くし、作業品質の向上と標準化を実現

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大手通信キャリア様では、顧客企業のネットワークを構成するルーターやスイッチなどのネットワーク機器に対するセキュリティの強化とともに、運用管理における作業効率を高めるため、「POLESTAR Automation」およびアドオンツールを導入しました。

顧客からお預りするネットワーク機器の保守作業は、昼間のサービス時間帯を避けて深夜にのみ実施でき、失敗のリスクも考慮して作業計画を立てると、作業可能な時間はさらに短く限られます。数々の制限が伴う中、いかに効率的に作業が実施できるかが重要でした。

近年、重大なセキュリティ・インシデントが増え、不正アクセスを防ぐための脆弱性対策が急務となっていました。そこで、お客様からは複雑性の強度を高めつつ、パスワード変更の手間を軽減したいという要望がありました。

また、ネットワーク機器のOSの品質問題も頻繁に起こっており、それに伴うアップデートへの対応も、作業時間を増やす要因となっていました。

POLESTAR Automationを選ばれたのは、ネットワークスクリプトジョブ・ウィザードを使って、ACLの変更やConfig情報の収集、OS(ファームウェア)によるアップデートファイルの配布や導入を行うジョブが簡単に作成でき、自動化することで作業の効率化が図れる点が、まず挙げられます。また、人手でメンテナンスしていた構成情報リストの自動作成も実現でき、さらなる効率化につながりました。

パスワードの一括変更は、POLESTAR Automationのネットワークスクリプトジョブでも可能ですが、複雑性を担保したパスワードの生成、そしてパスワードの変更、変更後のパスワード確認という一連の作業を最適化するために、弊社開発のアドオンツールが提供されることもご評価いただけたポイントでした。

アドオンツールはPOLESTAR AutomationとAPIで連携され、ユーザー情報の利用や、ジョブ実行結果情報の収集を容易にします。

POLESTAR Automationで特に気に入っていただけたのは、ひと目で次の操作がイメージできる直感的なインターフェースや、表示されている情報をその場ですぐにExcelファイルに出力・保存できる便利さ、そして価格(コストパフォーマンス)でした。

夜間の限られた時間での作業ですので、効率性が最も重要ではありますが、作業品質の向上も同様に欠かせません。自動化ツールを利用することで、作業の標準化が進むとともに、ヒューマンエラー発生の余地も封じられたので、運用品質の改善にもつながっています。