設定変更の管理と監査 ― POLESTARで自動化できること

設定変更の管理と監査
-POLESTARで自動化できること


POLESTAR Automationは、システム運用における設定変更の管理と監査を強力に支援する自動化ツールです。ネットワーク機器やサーバーなど、複数のデバイスを一元的に管理し、日々の運用負荷を軽減します。

設定変更を確実に把握・比較

管理対象の複数デバイスに対し、ユーザー定義のスクリプトを毎日自動実行。取得結果はシステムに保存され、前日との差分を自動比較します。変更箇所は色分けでハイライト表示されるため、視認性に優れています。

設定変更の管理と監査

【例:WindowsサーバーのIP構成の変更管理】

前日と当日のIPConfiguration取得結果を自動で比較し、[Win2016_1] サーバーに変更があることを検知した例です。

【例:WindowsサーバーのIP構成の変更管理】

変更箇所をハイライト表示した例です。

(変更箇所)

プライマリDNS:[8.8.8.8] から [1.1.1.1] に変更
セカンダリDNS:[8.8.4.4] から [1.0.0.1] に変更

変更箇所をハイライト表示

変更検知時にアラート通知

設定に変更があった場合、管理者へメール通知を送信。問題の早期発見・迅速な対応を支援します。


ユーザーが自由にスクリプトを作成可能

監査対象や確認内容に応じて、スクリプトは自由に作成可能。特定のコマンド出力や設定のチェックなど、運用ニーズに合わせた柔軟な管理が可能です。


利用シーン別の活用例

さまざまな設定情報の監査・管理に活用いただけます。

ネットワーク機器の設定監査

running-configの変更監査

ネットワーク機器の現在の設定情報(running-config)を毎日自動取得し、履歴を蓄積します。前回との差分を自動で比較・ハイライトすることで、意図しない設定変更や作業漏れを速やかに特定できます。

VLAN構成の変更監査

VLANの割り当てやポート設定の変更を管理します。設定の改変を正確に記録し、ネットワーク分離やセキュリティポリシーの維持に貢献します。

インターフェース設定の変更監査

インターフェース(ポート)の有効・無効(shutdown)、帯域幅設定、デュプレックス設定などの変更を監査し、重要ポートの設定改変を管理します。

スパニングツリー設定(STP)の変更監査

STP(スパニングツリープロトコル)の有効化状況や優先度の変更を監査します。ループ障害を防ぐため、重要な設定変更を見逃さず把握できます。

Linuxサーバーの設定監査

アカウント情報(/etc/passwd)の変更監査

/etc/passwdファイルを監査し、ユーザーアカウントの追加・削除・属性変更を記録します。不正な権限付与やアカウント作成を速やかに把握できます。

IP構成情報の変更監査(IP Configuration)

IPアドレスやネットマスク、ゲートウェイなどのネットワーク設定を毎日取得し、前回との差分を管理します。ネットワーク経路の意図しない変更を防ぎます。

hostsファイル(/etc/hosts)の変更監査

hostsファイルを監視し、名前解決設定の変更を記録します。DNS設定と併せて、通信経路の改ざんやリスクを抑止します。

DNS設定(/etc/resolv.conf)の変更監査

DNSリゾルバ設定ファイルの改変を記録します。不正なDNSサーバーへの切り替えや設定変更を速やかに把握できます。

ファイアウォール設定の変更監査(iptables/firewalld)

iptablesルールやfirewalld設定の変更を監視します。ポート開放・閉鎖などの重要な変更を明確に記録し、セキュリティインシデントを防ぎます。

Windowsサーバーの設定監査

ローカルユーザー・グループ情報の変更監査

ローカルアカウントやグループの追加・削除・権限変更を監査します。運用ルールに反する管理者権限の付与や不正ユーザーの作成を把握できます。

IP構成情報(ipconfig)の変更監査

IPアドレス設定の変化を自動的に記録します。管理外の変更があった場合は、色分けされた差分表示で確認できます。

Windows Firewallポリシーの変更監査

Windows Firewallのルールやプロファイル設定を監査します。ポート開閉や規則変更を監視し、想定外の通信許可を防止します。

hostsファイルの変更監査

C:\Windows\System32\drivers\etc\hostsファイルの改変を監査します。不正な名前解決経路の設定変更も確実に把握できます。