汎用性のあるファイル検索ジョブ
Windowsサーバーのファイルを検索する場合、リモートデスクトップ接続し、コマンドラインからファイル検索をするケースが多いですが、複数のWindowsサーバーになると、各々にリモートデスクトップ接続し、ファイル検索するのは面倒な作業です。
同一作業を複数のサーバーに実行するのはPOLESTAR Automationの得意分野で、ファイルを検索するスクリプトを登録し、実行することで簡単にファイル検索が可能です。今回のファイル検索ジョブは、検索するファイル名を外部ファイル(メモ帳)から読込みパラメータ化することで、汎用性のあるファイル検索ジョブとして使用可能です。
ファイル検索ジョブのフロー
検索するファイル名をテキストファイルに保存し、このテキストファイルを対象のWindowsサーバーに配布し、ファイル検索するスクリプトからファイル名を参照し、ファイル検索を実行するフローです。(図1)
検索するファイル名をテキストファイルから参照することで、ファイル検索するスクリプト構文を変更することなく、汎用的に使用することができます。
図1 ファイル検索のジョブフロー
ファイル検索ジョブ
ファイル検索ジョブでは、「ファイル配布ジョブ」「スクリプトジョブ」「バッチジョブ」を利用して作成してます。
1.ファイル配布ジョブ
テキストファイルを対象のWindowsサーバーに配布するジョブです。
スクリプトを作成する必要はなく、配布先のパスの設定、配布するファイルの設定、対象サーバーの設定をするだけで、ファイル配布のジョブが簡単にできます。
【基本情報】:「配布パス」にテキストファイルを配布するパスを設定(図2)
【ライブラリ】:ライブラリから検索用のテキストファイルを設定(図3)
【対象デバイス】:対象のWindowsサーバーを設定(図4)
2.スクリプトジョブ
テキストファイルのファイル名を参照し、ファイル検索を実行するスクリプト(図5)と配布したファイルを削除するスクリプト(図6)をスクリプトジョブで作成します。
スクリプト構文には、対象のWindowsサーバーの記述も必要なく、【ファイル配布ジョブ】と同様に「対象デバイス」で対象のWindowsサーバーを設定するだけでスクリプトの実行が可能です。
3.バッチジョブ
作成したジョブをバッチジョブに組み込みます。(図7)
ファイル検索ジョブ 実行結果
Windowsサーバーのドライブを検索した結果を下記に示します。(図8)
検索するファイル名は、テキストファイル(メモ帳)に保存した「java.exe」、「config.properties」です。
ファイルが“ない”場合は、赤枠のように表示されます。
ファイルが“ある”場合は、青枠のように表示され、拡大すると詳細が表示されます。(図9)
POLESTAR Automationには9種類のジョブ機能があり、このジョブ機能を利用することで、ファイル配布やファイル収集する場合はスクリプトを書く必要がなく、シンプルにスクリプトを作成することができます